日曜日のアメリカ競馬は西海岸だけ
昨日も紹介したように、ハリケーン「アイリーン」の影響で、日曜日に予定していたサラトガ競馬場のG戦は延期になりました。同じくハリケーンの進路にあたるニュージャージー州のモンマス・パーク競馬場も開催中止。予定のモーリー・ピッチャー・ステークスも延期されると思われます。
従って日曜日に行われたのは、ハリケーンの影響を受けない西海岸のデル・マー競馬場だけ。3レースをレース順にレポートしていきましょう。
デル・マー競馬場のデル・マー・ハンデキャップ Del Mar H (芝GⅡ、3歳上、11ハロン)。1937年創設、度々施行距離が変更されてきたレースで、1969年にフィゴネロ Figonero が当時の世界記録を樹立した時は9ハロン戦でした。現在の11ハロンは、1970年から1975年までと、1986年以降現在までで採用されています。
今年の勝馬はセルティック・ニュー・イヤー Celtic New Year 。6頭立て。スローペースの淡々たる流れの3番手。向正面で最後方の馬がスパートして先頭に立ちましたが慌てず、直線では3頭の叩き合いを制して優勝。2着1番人気のバーボン・ベイ Bourbon Bay とは頭差。G戦は初勝利となります。
調教師はジョン・サドラー、騎手はヴィクター・エスピノザ。
パット・オブライエン・ステークス Pat O’Brien S (GⅠ、3歳上、7ハロン)。1986年創設。レース名のパット・オブライエンは、デル・マー競馬場の創設に携わった俳優の名前。1992年にGⅡ、2009年からGⅠに格上げされた一戦。
今年の勝馬はザ・ファクター The Factor 。5頭立て。逃げたスマイリング・タイガー Smiling Tiger を早目に競り落とし、追い込むキャンプ・ヴィクトリー Camp Victory を1馬身4分の3差抑えて優勝。アーカンソー・ダービー敗退以来のレースで、GⅠは初勝利。3歳馬がこのレースに勝ったのは、26年で4度目の由。
調教師ボブ・バファートは、このレース5勝目で3年連続。騎手はマーチン・ガルシア。
パシフィック・クラシック Pacific Classic (GⅠ、3歳上、10ハロン)。1991年創設の新しいレースながら、ハリウッド・ゴールド・カップと並んで西海岸を代表する重要なレース。2008年以降はブリーダーズ・カップ・シリーズに指定され、勝馬には自動的にブリーダーズ・カップ・クラシックへの出走権が与えられます。
今年の勝馬はアクラメーション Acclamation 。9頭立て。スローに落としての見事な逃げ切り勝ち。最後はトゥワーリング・キャンディー Twirling Candy に追い詰められましたが、頭差凌ぎ切りました。GⅠ3連勝。これまで芝コースで走ってきましたが、メインコースでもGⅠを獲れる器であることを証明して見せた形です。
調教師はドナルド・ウォーレン、騎手パトリック・ヴァレンズエラは、1991年(第1回)のベスト・パル Best Pal に続きパシフィック・クラシック2勝目。
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