交替と喝采

今週はケンタッキー・ダービーとプリークネス・ステークスの狭間、アメリカ競馬界は比較的静かな週末を迎えています。そんな中、ベルモント競馬場とハリウッド・パーク競馬場で夫々一鞍づつのG戦が行われました。
これまでのことを考えれば、レポートも実に楽なもんです。
ベルモント競馬場のピーター・パン・ステークス Peter Pan S (GⅡ、3歳、9ハロン)。ピーター・パンは有名なミュージカルのタイトルではなく、競馬の殿堂入りした名馬の名前。1940年創設ですが、一旦途絶え、1975年に復活したレースです。何故か去年はレースが中止になっているようですね。
2年ぶりに行われた今年の勝馬はアルタネーション Alternation 。10頭立て。7番手の後方から進み、直線で4頭の外から追い上げて1番人気のアディオス・チャーリー Adios Charlie を頭差捉えて連敗に終止符を打ちました。ステークス初勝利。次走はベルモント・ステークス、名前の通り「主役交替」(Alternation)となるかどうか。
調教師はドニー・フォン・ヘメル、騎手はラモン・ドミンゲス。

ハリウッド・パーク競馬場のジム・マレー・メモリアル・ハンデキャップ Jim Murray Memorial H (芝GⅡ、3歳上、12ハロン)。1990年創設の比較的新しいG戦です。レース名のジム・マレーは定かではありませんが、恐らくロサンジェルス・タイムスで長年活躍してきたスポーツ・ライターだと思います。レースが創設された1990年にピューリッツァ賞を受賞しています(対象は競馬の記事ではありませんが)。↓
http://www.pulitzer.org/awards/1990
今年の勝馬はアクラメーション Acclamation 。5頭立て。去年のこのレースの覇者で1番人気のアクラメーションが、大好きなコースで2着ファルコン・ロック Falcon Rock (奇しくも去年も2着、去年は7馬身半差)に7馬身の大差を付けての圧勝です。スタンドには名前の通り「喝采」(Acclamation)が起こっていました。
調教師はドナルド・ウォーレン、騎手は同馬に初騎乗のジョエル・ロザリオ。

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