マイケル・ペンダー厩舎のターフ・フェスティヴァル
4日連続のG戦、最後の日曜日はハリウッド・パーク競馬場の2鞍です。メインは芝コースのダービー、ハリウッド・ダービーでした。
最初はジェネラス・ステークス Generous S (芝GⅢ、2歳、8ハロン)。1982年にホイスト・ザ・フラッグ・ステークス Hoist the Flag s として創設され、1993年に現在のレース名に改称された芝戦。
今年の勝馬はストーニー・フリース Stoney Fleece 。9頭立て。先ずクラブハウス・ターン(第1コーナー)でセニョール・レイン Senor Rain がコーナーを回り切れず逸走して脱落。3頭が飛ばし、4番手以下は離される展開。その4番手に付けたストーニー・フリースが3コーナー手前から徐々に差を詰め、先行して抜け出したハンサム・マイク Handsome Mike を直線で1馬身4分の1差捉えて優勝。1番人気(イーヴン)のバトル・フォース Battle Force は最後で追い込みましたが3着まで。ストーニー・フリースは芝コースで2戦2勝、通算では6戦4勝となり、ステークスは初勝利です。
調教師はジョン・サドラー、騎手はジョエル・ロザリオ。
そしてハリウッド・ダービー Hollywood Derby (芝GⅠ、3歳、10ハロン)。1938年創設、今年は節目の70回目を迎えます。グレード制導入の1973年から変わらず最高格GⅠにランクされてきた「ダービー」。ハリウッド・パークが火災で焼失し、サンタ・アニタに移行して開催されていた時期(1948年から1958年)はウエスターナー・ステークス Westerner S として行われていました。
今年の勝馬はアルティメイト・イーグル Ultimate Eagle 。11頭立て。スタートから先手を取ってそのまま逃げ切り勝ち。4分の3馬身2着も2番手を追走したイマジニング Imagining で決まり、所謂行った行ったの競馬になってしまいました。英国から挑戦したウエスタン・アリストクラート Western Aristocrat とスランバー Slumber が3・4着。クラウド・マン Cloud Man が3コーナー手前で故障を発症して競走中止。このところアメリカ競馬では故障が多いように思いますが、どうしたものでしょうか。クラウド・マンは先行馬群に取り付こうとスパートした瞬間でしたから、後続馬に影響があったかも知れません。
勝ったアルティメイト・イーグルは、前走サンタ・アニタのオーク・トゥリー・ダービー(芝GⅡ)に勝っていた(34対1の大穴で)ものの、14対1と人気が無かった馬。この夏に芝コースに転向してから4戦4勝で評論家やファンをギャフンと言わせています。
調教師マイケル・ペンダーは、オーナーのB.J.ライト氏と共に前日のサイテーション・ハンデ(ジェラニモ Jeranimo)に続くメイン・レース制覇の快挙を達成しました。騎手はマーチン・ペドローザ。
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