モンロヴィア、連覇成らず
アメリカ競馬G戦の二日目、1月3日はサンタ・アニタ競馬場でG戦は一鞍のみが行われました。
この競馬場独特の下り坂芝コースで行われるモンロヴィア・ステークス Monrovia S (芝GⅡ、4歳上牝、約6.5ハロン)。馬場は firm の発表でしたが、どうやら雨が降っていたようで発表以上に柔らかいコースだったようです。1頭が取り消して11頭立て。勝てばこのレース史上3頭目の連覇達成となるシュリンキング・ヴァイオレット Shrinking Violet が出走してきましたが、4対1の2番人気。3対1の1番人気にはカナダでロイヤル・ノース・ステークス(カナダ芝GⅢ)を一昨年と去年連覇し、目下キーンランドの一般ステークスを含め2連勝中の7歳馬エイジレス Ageless が選ばれていました。
ヘヴンズ・ステアウェイ Heavens Stairway が逃げましたが、4番手を追走した3番人気(5対1)のプライズ・イクジビット Prize Exhibit が直線では内を衝いて抜け、ほぼ同時にスパートしたシュリンキング・ヴァイオレットの猛追をハナ差抑えて優勝。人気のエイジレスも7~8番手待機から追い上げたものの、外を回った分届かず半馬身差の3着に終わりました。連覇が掛かっていたシュリンキング・ヴァイオレットは渋い馬場を嫌っており、馬場の差で連覇を逸したと言えそうです。
ジェームス・キャシディー厩舎、サンチャゴ・ゴンザレス騎乗のプライズ・イクジビットは、去年6月にセニョリータ・ステークス(芝GⅢ)、7月にはサン・クレメンテ・ステークス(芝GⅡ)と何れも1マイルのG戦を連勝した4歳馬。英国から転じたそのプロフィールはその際に詳しく紹介しましたが、そのあとデル・マー・オークス(芝GⅠ)3着、イエロー・リボン・ハンデ(芝GⅡ)2着と好走したものの、10月のQEⅡ世チャレンジ・カップ(芝GⅠ)が7着、11月のメイトリアーク・ステークス(芝GⅠ)も6着とGⅠの壁に跳ね返されてきました。今回は初めての下り坂、初体験の短距離という不安もありましたが、それを全く問題としない快走で、三つ目のG戦タイトルを獲得。次は是非ともGⅠのタイトルをゲットしたいところでしょう。
ところでこの日もブラットホースの映像部門は不調。こういう時は各競馬場のホームページからユーチューブ映像を検索するのがお薦めで、土曜日のガルフストリーム、アケダクト、サンタ・アニタの合計7鞍も全て観戦することが出来ます。
というより、ユーチューブは全てハイヴィジョン映像を見ることが出来ますから、寧ろこちらの方を推薦したい位ですね。レースが終わってから暫く時間が経たないとアップされないのが難点ですが、今年から当ブログはこのスタイル、つまり結果だけを先に紹介し、レースそのものは後で各自見て頂く、という方式にしようかとも考えています。
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