アイルランドの平場シーズン開幕

やっと日曜日(3月25日)の日記に辿り着きました。本来なら月曜日の朝にアップすべきもの。

この日、2012年度アイルランドの平場シーズンがカラー競馬場で幕を開けました。初日から興味あるレースが並んでいましたが、ここで報告するのはアイルランド最初のパターン・レース、パーク・エクスプレス・ステークス Park Express S (GⅢ、3歳上牝、1マイル)。
ジョニー・ムルタが騎乗予定だったエザーリ Ezalli が出走を取り消し、11頭立てで行われました。芝コースの yielding 、ところにより soft のシーズン初めらしい馬場状態に古馬6頭、3歳馬5頭が対決します。シーズン最初から3歳と古馬の混合戦というのが如何にもヨーロッパ。
7対4の1番人気に支持されたのは、いくつかのクラシックに登録がある3歳のトゥワール Twirl 。エイダン・オブライエン厩舎が送り込んだ2頭のうちの1頭で、2歳時に2戦1勝。2戦目にレパーズタウンの新馬戦(7ハロン)を楽勝した逸材です。今回の手綱はライアン・ムーア。

オブライエンのもう1頭、ホームカミング・クィーン Homecoming Queen が逃げましたが、3番手を追走した5番人気(8対1)の4歳馬クリサンシマム Chrysanthemum がゴール前2ハロンで先手を打って先頭に立つと、そのまま押し切って快勝。本命トゥワールもクリサンシマムの直後に付けて追走しましたが、結局は勝馬との差は縮まらず、1馬身半差離されての2着でした。3着には更に1馬身4分の1差で4番人気(7対1)のプリンセス・シニード Princess Sinead が後方から追い込んでいます。

勝ったクリサンシマムはデーヴィッド・ワッチマン厩舎、ウェイン・ローダン騎乗。3歳時にクラシック・トライアルの一つパーク・ステークス(GⅢ)に勝った馬で、愛1000ギニーは7着、プリティー・ポリー・ステークス(GⅠ)でも3着して当競馬日記にも登場済みの1頭。
今回は初めて装着したブリンカーが功を奏したようです。もちろんこれがシーズン・デビュー。
ワッチマン師によれば、“去年はカラーのGⅠで入着している馬。重い馬場が得意で、ここは勝って当然でしょ”と涼しい顔。騎乗したローダンは、この次のレース(マドリッド・ハンデ)と最終レースにも勝ってハット・トリック、シーズン初日から絶好調です。

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