グローリアス・グッドウッド2012・千穐楽

グッドウッドの最終日(8月4日)はGⅠ一鞍、ナッソー・ステークス Nassau S (GⅠ、3歳上牝、1マイル1ハロン、192ヤード)。馬場状態は開催を通して good を維持してきました。
出走馬は8頭、今年に入ってG戦をⅢ→Ⅱ→Ⅰ(プリティー・ポリー・ステークス)と3連勝してきたゴスデン厩舎のイッツィ・トップ Izzi Top が7対4と貫録の1番人気。同じゴスデン厩舎の3歳馬ザ・フューグ The Fugue が11対4の2番人気で続きます。ゴスデン厩舎の主戦騎手ウイリアム・ビュイックは難しい選択を迫られましたが、ここでイッツィ・トップを選んだのは当然と言えば当然でしょうか。ザ・フューグにはリチャード・ヒューズが乗り替わります。
そのザ・フューグを破って今年のオークス馬に輝いたウォズ Was が11対2の3番人気。騎乗停止中のジョセフに代わり、こちらにはライアン・ムーアが騎乗。

レースはセシル厩舎、クィーリー騎乗のタイムピース Timepiece が逃げ、ウォズが2番手を追走し、本命イッツィ・トップも3番手で追う展開。逃げ足の衰えないタイムピースを追ってウォズとイッツィ・トップが激しく競り合う中、残り150ヤードから目の覚めるような末脚で前を捉えたのが、後方2番手に待機していたザ・フューグ。持ち前の瞬発力でタイムピースを1馬身交わして優勝。1馬身4分の3差で本命馬との競り合いを制したウォズが3着。イッツィ・トップは6着に終わりましたが、外からザ・フューグに迫られた所で一瞬怯むような場面がありました。勝馬が進路を塞いだようにも見えましたが、脚色の違いから審議にはなりません。
いつぞやのジャパン・カップでのブエナビスタを思い出しますが、イギリスではレース全体の流れを重視。仮に接触などがあっても馬の脚色が優先されるのでしょう。

勝馬を管理するジョン・ゴスデン師は、これが今季6勝目となるGⅠ制覇。ロイド・ウェッバー夫妻の持ち馬ザ・フューグは、作曲家の所有馬らしく音楽用語を馬名に持ちます。(「フーガ」のこと)
ミュージドラ・ステークスに勝って臨んだオークスは、やや不利もあり3着。続くリブルスデール・ステークス(GⅡ)も2着でしたが、今回は持ち味である瞬発力の切れる馬場での快勝。これからもGⅠ路線、末の切れる馬場での快走が期待されます。

Pocket
LINEで送る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください