金曜日のGⅠ戦2鞍

最初に昨日の記事の訂正です。ヴァイネリー・マディソン・ステークスをキーンランド開催最初のGⅠ戦としてレポートしましたが、これは私のうっかりミス。前の週に行われたアシュランド・ステークスがキーンランド春開催のGⅠ皮切りでした。またGⅠが4鞍というのも誤りで、実際は5鞍です。従って、日記のタイトルも記事のイントロも間違い。
記事をアップした直後に気が付いたのですが、折悪しく拙宅の光回線が原因不明のダウン障害。業者を呼んで修理したのですが、障害個所の特定に時間が掛かり、結局は昨日中の編集は断念せざるを得ませんでした。ミスはミスですから昨日の記事はそのままにし、このレポートで訂正させていただきます。
改めて復習すると、キーンランド春開催のGⅠは5鞍、3歳牝馬のアシュランド・ステークスが第一弾で、12日の古馬スプリンターによるヴァイネリー・マディソン・ステークス、そして昨日は古馬マイラーによるメイカーズ・マイルが行われ、土曜日には今年からGⅠに格上げされる古馬牝馬のジェニー・ワイリー・ステークスとダービー・トライアルとなるブルー・グラス・ステークスが今開催のGⅠ締めとなります。

ということで今回はキーンランド競馬場のメイカーズ・46・マイル Maker’s 46 Mile (芝GⅠ、4歳上、8ハロン)から始めましょう。去年まではメイカーズ・マイク・マイルと呼ばれていましたが、今年から「フォーティー・シックス・マイル」に改名されています。改名の由来は現在のところ把握できていません、悪しからず。
芝コースは firm 、1頭取り消しがあり6頭立てで行われました。去年のBCマイルの2着馬トゥラルーア Turallure が、久し振りながら実力上位を評価されて7対5の1番人気、メイカーズ・マイルの前年の覇者ゲット・ストーミー Get Stormy が9対5の2番人気で続きます。

レースは予想された通り先行馬ゲット・ストーミーの逃げでスタート。快調に飛ばしているかに見えたゲット・ストーミーでしたが、123ポンドのトップ・ハンデが堪えたか最後の1ハロンで脚色が鈍ります。同馬の外から本命トゥラルーアが並び掛けて先頭に立ちましたが、前半は最後方で機を窺っていた伏兵(12対1のブービー人気)データ・リンク Data Link が更に外から鋭く伸び、本命馬を首差捉えての逆転劇でした。
3着には直線で思い切りよく最内を衝き、粘るゲット・ストーミーを内から捉えた3番人気(7対2)ダブルス・パートナー Doubles Partner が半馬身差で食い込み、逃げたゲット・ストーミーが4着。

クロード・マゴーギー師が管理、アレックス・ソリスが騎乗したデータ・リンクは、これがGⅠ戦初出走でのG戦初勝利。前走G戦初挑戦だったカナディアン・ターフ(GⅢ、ガルフストリーム)ではダブルス・パートナー(今回は3着)の3着だった馬です。

昨日の金曜日にはGⅠがもう一鞍、オークローン・パーク競馬場の呼び物、アップル・ブロッソム・ハンデキャップ Apple Blossom H (GⅠ、4歳上牝、8.5ハロン)も行われています。こちらはメインのダート・コース、fast の馬場に5頭が出走してきました。
このレースには去年の年度代表馬で、去年のこのレースを制したアーヴル・ド・グラース Havre de Grace が出走を予定していましたが、発表されたハンデが123で、相手と思われていたプラム・プリティー Plum Prety と6ポンドもあることを理由に回避してしまいました。
一昨年のこのレースではゼニヤッタ Zenyatta とレーチェル・アレクサンドラ Rachel Alexandra の対決が期待されたのですが、結局後者の回避によって実現せず、何かと失望を招いているアップル・ブロッソム・ハンデではあります。

さて、聊か拍子抜けの5頭立て、1対2の圧倒的1番人気に支持されたのは先に記したプラム・プリティー。もちろん去年のケンタッキー・オークス(GⅠ)馬で、昨年秋のBCレディーズ・クラシック(GⅠ)で逃げて5着以来の休養明けでしたが、ここは格が違うという評価です。
レースはトゥエルヴ・トゥエンティー・トゥー Twelve Twenty Two が逃げ、スタートでやや出遅れたプラム・プリティーが直ぐに2番手に上がってマークする流れ。第3コーナーで逃げ馬を捉えた本命馬が直線でも危なげなくリードを広げ、鞍上ラファエル・ベハラノ騎手が馬を抑えるほどの余裕で楽勝、2着アブサンザ・マインデッド Absinthe Minded (7対1、3番人気)に2馬身4分の1差を付けて人気に応えました。
首差3着には2番人気(2対1)のティズ・ミズ・スー Tiz Miz Sue が入り、その後は14馬身半も離される一方的な結果。

プラム・プリティーを管理するボブ・バファート師は、先のファンタジー・ステークスをマンマ・キンボー Mamma Kimbo で制するなど今オークローン開催は絶好調、意外にもアップル・ブロッソム・ハンデは初制覇となります。

Pocket
LINEで送る

1件の返信

  1. まとめteみた.【金曜日のG戦2鞍】

    最初に昨日の記事の訂正です。ヴァイネリー・マディソン・ステークスをキーンランド開催最初のG戦としてレポートしましたが、これは私のうっかりミス。前の週に行われたアシュラン

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください