牝馬の短距離戦2鞍

土曜日はアメリカでもG戦が行われていました。BCが控えているので2レースだけと言うのが救いで、簡単に結果をレポートしておきましょう。

最初はキーンランド競馬場のレイヴン・ラン・ステークス Raven Run S (GⅡ、3歳牝、7ハロン)。fast の馬場、1頭が取り消して13頭が出走してきました。6対5の1番人気に支持されたジプシー・ロビン Gypsy Robin はキーンランドの春開催でボーモント・ステークス(GⅡ)に勝った馬で、前走はサラトガのテスト・ステークス(GⅠ)2着という実績からも期待を集めていました。
その期待通り、スタートから先手を奪ったジプシー・ロビンの鮮やかな逃げ切り勝ち。前半は後続を引き付けての先行でしたが、直線に入ると他馬を引き離す一方、2着サクリスティー Sacristy に4馬身差を付けていました。半馬身差3着にドラマ・ドラマ Drama Drama 。
ウェスリー・ウォード厩舎、ジョン・ヴェラスケス騎乗のジプシー・ロビンは、これでキーンランドでは3戦無敗の相性の良さです。

20日のもう一鞍は、サンタ・アニタ競馬場で行われたセナター・ケン・マッディー・ステークス Senator Ken Maddy S (芝GⅢ、3歳上牝、6.5ハロン)。firm の芝コースに1頭が取り消し、8頭立てで行われました。2対1の1番人気は、英国産のスプリンター、バイラマ Byrama 。G戦は未勝利ながら、サンタ・アニタのヒルサイド芝コースでは2戦2勝、こちらもコーストの相性が人気を集める要因でしょう。
レースは2番人気(5対2)のキンドル Kindle の大逃げ。直線には5馬身差の大差を付けて入りましたが、2番手を追走した3番人気(3対1)のブロークン・ドリーマー Broken Dreamer がゴール直前で鋭く伸び、半馬身差交わして鮮やかな差し切り勝ち。本命バイラマも後方から良く追い上げましたが首差届かず3着まで。
トーマス・プロクター厩舎、ギャレット・ゴメス騎乗のブロークン・ドリーマーは、実は去年のこのレースを同様に追い込んで制した馬で、2連覇となります。前走はイエロー・リボン・ハンデ(芝GⅡ、8.5ハロン)で逃げて8着どん尻でしたが、距離が短い此処では「短距離の差し」が決まった形。去年はケン・マッディーに勝って臨んだBCターフ・スプリントは13着でしたが、去年は9月30日→11月5日のローテーションに対し、今年は10月20日→11月3日の日程。恐らくBCには向かわないと思われます。

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