頂点にあと一歩

サラトガ競馬場の夏競馬も佳境に入り、8月22日にはパーソナル・エンサイン・ステークス Personal Ensign S (GⅠ、3歳上牝、9ハロン)が行われました。今年の牝馬チャンピオンを決めるBCディスタッフへの優先出走権が掛かります。雨のため馬場は muddy 、出走馬7頭は全てG戦勝馬という中、9対5の1番人気には今期3戦全勝のクローズ・ハッチェス Close Hatches が選ばれていました。
レースは1枠から出た3番人気(3対1)のアンティパシー Antipathy が先手を取りましたが、クラブハウス・ターンを回ったところでクローズ・ハッチェスが先頭を奪うと、そのまま後続を寄せ付けず、4番手から追い上げたブービー人気(15対1)フィフティーシェイズオブヘイ Fiftyshadesofhay に5馬身の大差を付ける完勝。更に3馬身4分の3差が付いて4番人気(8対1)のスタンウィック Stanwyck が3着に入り、去年のオークス馬で2番人気(2対1)のプリンセス・オブ・シルマー Princess of Sylmar は3番手追走も5着に終わっています。
ウイリアム・モット厩舎、ジョエル・ロザリオ騎乗のクローズ・ハッチェスは、当アメリカ競馬日記ではスッカリお馴染みの常連。これがGⅠ5勝目となるチャンピオン4歳です。去年のケンタッキー・オークス7着が唯一掲示板を外したレースで、その年のBCディスタッフは3歳馬としての挑戦でビホールダー Beholder の2着。今期は何度も取り上げているように、アゼーリ(GⅡ)、アップル・ブロッソム(GⅠ)、オグデン・フィップス(GⅠ)と連勝。既に前走でBCへの優先出走権を獲得しているのに加え、ここでも圧勝し、真の頂点にあと一歩まで迫りました。今年は古馬として、3歳馬の挑戦を受けて立つ立場になりましょう。

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