静かな週末
今週末の英愛仏は静かな週末を迎えています。イギリスはダービー・オークスを終え、次はロイヤル・アスコットが目玉。アイルランドのクラシックはもう少し先ですし、フランスもダービーとオークスの合間に置かれた週。
ということで、昨日のG戦はシャンティー競馬場の一鞍のみです。この日は全部で7レースが組まれていましたが、G戦1鞍のみが芝コース、残り6鞍はポリトラック・コースを使って行われるという混合開催でした。ま、日本の冬場の競馬に近いと思えば良いのでしょう。
そのG戦は、ポール・ド・ムーサック賞 Prix Paul de Moussac (GⅢ、3歳牡せん、1600メートル)。3歳馬、しかも牝馬にだけ出走権の無い1マイル戦で、なんとも中途半端な印象のレースですね。
1レースだけの芝コースは soft 。これまでクラシックの舞台ではあまり名前が挙がってこなかった8頭が出走し、前走シャンティーのリステッドに勝って連を外したことが無いヒッポリット Hyppolyte が1番人気(23対10)に支持されていました。3歳デビューで3戦無敗のハスタヒール Hustaheel が2番人気(33対10)。
レースは最低人気(24対1)のアーチビショップ Archbishop が逃げ、最後まで執拗な粘り。馬場が重いせいか、本命馬も2番人気も動きは鈍く、漸く中団を進んだ3番人気(41対10)のザナドゥ Xanadou が追い上げ、残り100メートルで逃げ馬を1馬身4分の1差捉えて優勝。粘ったアーチビショップと3着クー・ド・ヴィル Coup de Ville との着差も1馬身4分の1差でした。ヒッポリットは7着、ハスタヒールも5着敗退。
勝ったザナドゥは、ジャン=クロード・ルジェ厩舎、クリストフ・スミオン騎乗。3戦無敗で臨んだ前走ギッシュ賞(GⅢ)では4着していた馬。そのギッシュ賞を制したサン・ボードリーノ Saint Baudolino が仏ダービーで2着でしたから、ここは力が上だったということでしょうか。父パントル・セレブル Peintre Celebre にとっては35頭目のG勝馬となるそうです。
また3着のクー・ド・ヴィルは2000ギニー5着、仏2000ギニーでは7着だった馬。リチャード・ハノン師がイギリスから送り込み、オリヴィエ・ペリエが騎乗、クラシックでそこそこ走ってきた実績が新星たちを上回ったという結果でもあります。
まとめtyaiました【静かな週末】
今週末の英愛仏は静かな週末を迎えています。イギリスはダービー・オークスを終え、次はロイヤル・アスコットが目玉。アイルランドのクラシックはもう少し先ですし、フランスもダー…