プロムスのベートーヴェン・ツィクルス2
前日に続いてバレンボイム/イースト・ウエストディヴァン管弦楽団によるベートーヴェン・ツィクルスの二日目。7月21日の演奏会です。
≪Prom 10≫
ベートーヴェン/交響曲第4番
ブーレーズ/Dialogue de l’Ombre double(クラリネットと電子音のための)
~休憩~
ベートーヴェン/交響曲第3番
管弦楽/イースト・ウエストディヴァン管弦楽団
指揮/ダニエル・バレンボイム
クラリネット/ユセフ・アイサ
電子音/IRCAM
ベートーヴェンについては新たな感想はありませんが、第4で驚いたのは第1楽章コーダの最後で2小節カットがあったこと。思わず放送を巻き戻し?て、聴き直してしまいました。
今回の一連の放送、私はスコアが手元にあるものについては譜面を見ながら聴くようにしています。バレンボイムは、例えばエロイカでも恒常的に行われているスコア改変は一切行いませんから、今回のカットは意外でしたね。バレンボイムには全集録音もありますが、私は残念ながら聴いていませんので、レコーディングでの処置は判りません。
二日目のブーレーズ作品。日本でどのように訳されているのかは判りませんが、二重の影による対話、とでも言うのでしょうか。クラリネットのソロ(ナマ演奏)に、録音されたクラリネットの音源を会場の何か所かに置かれたスピーカーで再生しながら組み合わせるもの。何分にも中継される音だけなので、演奏現場は想像の域を出ません。
20分ほどの作品で、もちろんバレンボイムは登場しません。日本人としては尺八を連想する個所も。スコアが手元に無いのでこれ以上はコメントなし。
感想はこれだけですが、初日と違うのは楽章間の拍手が全く無かったこと。バレンボイムからの要請があったのか、聴衆同士が Twitter などで遣り取りした結果なのか。ノリントン vs バレンボイム 的なことを考えてしまいました。
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