2013グローリアス・グッドウッド千穐楽

グッドウッドのグローリアス開催、最終日のG戦は牝馬のGⅠナッソー・ステークス Nassau S (GⅠ、3歳上牝、1マイル1ハロン192ヤード)です。ほぼ2000メートルの3歳古馬混合戦。馬場は good 、1頭が取り消して14頭立てとメンバーが揃いました。内8頭が3歳とクラシック世代が優勢な中、1000ギニー馬スカイ・ランターン Sky Lantern が7対4の1番人気に支持されています。GⅠハットトリックが掛かった前走フォルマス・ステークスでは、エルーシヴ・ケイト Elusive Kate が寄れたこともあっての惜敗。ここでの復権に期待が集まりました。

しかし不運は続き、中団から進出しようとしたスカイ・ランターンには再び前が塞がる不利。再度立て直しながらも5着と、またしても幸運の女神に見放されてしまったようです。逆に前がポッカリ開いて抜け出したのが、7番人気(20対1)と人気薄のウインシリ Winsili 。33対1という伏兵シスル・バード Thistle Bird (5歳馬)の追い込みを首差抑えての逆転劇です。2馬身差で勝馬と同じ馬主(ハーリッド・アブダッラー)で3番人気(5対1)りホット・スナップ Hot Snap が入りました。愛1000ギニー馬で2番人気(9対2)のジャスト・ザ・ジャッジ Just The Judge は12着惨敗。

勝馬を管理するジョン・ゴスデン師は、去年のザ・フューグ The Fugue に続きこのレース2連覇。皮肉にも、フォルマス・ステークスでスカイ・ランターンを破ったエルーシヴ・ケイトも師の調教馬でした。勝利騎手はウイリアム・ビュイック、これも皮肉かも知れませんが、去年ザ・フューグを勝利に導いたリチャード・ヒューズ騎手は、今年は本命馬で敗戦を味わっています。
これがG戦初勝利となったウインシリ、今期初戦のニューバリーのリステッド戦(10ハロン)に勝ってロイヤル・アスコットのリブルスデール・ステークス(12ハロン)に挑戦しましたが4着。距離がやや長かったようで、G戦初勝利がいきなりGⅠという飛躍です。
このあとはオペラ賞、ブリーダーズ・カップとGⅠレースのチャンスも更に広がります。未だこれが5戦目とキャリアの若い馬だけに、本格化はこれからと期待できそうな3歳馬です。

Pocket
LINEで送る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください