イボア開催初日

朝起きてイの一番に電脳競馬新聞を見、続いて「鉄拳王」の映像を食い入るように見て確認しました。
ジャドモント・インターナショナル、オーソライズドが世評を裏切らず、見事に勝ちました。パチパチパチ、しかないでしょう。
2着も1馬身差でディラン・トーマス。更に3馬身差がついて、ナットナウカトが3着。絵に描いたような結果になりました。
ここでオーソライズドは“本当の名馬はどんなものか”を立証して見せてくれたわけで、強い馬が強い勝ち方をする、本当の英国競馬を演出してくれました。

エクリプスで周囲をアッと言わせたナットナウカト、実は去年のインターナショナルを勝った馬で、今回もエクリプス同様、スタンド側の馬場の良いコースを採りました。しかし今回はどの騎手も見逃しませんでした。ほとんどの馬が外埒を競る中、デットーリは慌てず騒がず、キチンとオーソライズドを勝利に導いたのでした。
“Come On, Frnkie!!”の大合唱のがスタンドを揺るがせたそうです。
ダービーとインターナショナルを同じ年に連覇、即ちダブルを達成したのは、1979年のトロイ Troy 以来。また3歳がインターナショナルに勝ったのも2000年のジャイアンツ・コーズウェイ以来ということですから、久しぶりにヨークが沸きました。
これでオーソライズドは凱旋門賞のオッズが2対1、日本流に言えば3倍の1番人気に再浮上。キングジョージ勝馬とエクリプス勝馬を力で捩じ伏せたのですから、本命の座は揺るぎません。相手はマンデュロが最有力でしょうか。

他のレースについても。
セントレジャーのトライアルでもあるグレート・ヴォルティジュール。オブライエン厩舎が4頭の軍団で臨み、上位を独占しましたが、それは2着から5着まで。勝ったのはルカルノ Lucarno でした。人気の盲点でしたが、そもそも今年のダービー4着馬。伊達にダービーで入着したわけではありません。
そのままセントレジャーに向かうか否かは未定ですが、今日は2着と足を掬われたものの、ゴードン・ステークスを勝ったイエローストーン共々セントレジャーでの再戦が楽しみです。

長距離戦のロンスデール・カップ。これは順当にセプティマスが勝ちました。サドラーズ・ウェルズ産駒ですから、長距離はもってこいですね。同厩(オブライエン)のイェーツにまた1頭、強力なステイヤーが加わりました。
イェーツとセプティマスは、オーストラリアに遠征してメルボルン・カップを狙うのだそうです。

最後に2歳のアコウム・ステークス。これはファスト・カンパニーが勝っています。Fast Compagny と綴るようです。
ムーア騎乗で2着に3馬身半、映像で見るともっと差があるようにも見えます。勝負所の瞬発力が抜けていましたね。
デーンヒル・ダンサーの仔で2戦2勝、2000ギニーの有力候補がまた1頭名乗りを挙げた、ということでしょうか。

 

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