2012・BCシリーズ2日目

土曜日の結果が続々入っています。カリフォルニアとはかなり時差があるので、日本時間の日曜日朝の時点でもレース継続中。結果を見ながら原稿を書き始めました。
今日もBC以外の2レースから先に片付けておきましょう。

先ずはアケダクト競馬場のレッド・スミス・ハンデキャップ Red Smith H (芝GⅡ、3歳上、11ハロン)から。昨日も触れた通り、ハリケーン「サンディ」の猛威をモロに被ったニューヨークですが、アケダクト競馬場は予定通り11月2日に冬開催がスタートしました。3日は最初のG戦が行われた日。馬場は嵐の影響が若干残る yielding 、6頭が出走してきました。1対4の断然1番人気に支持されたボイステラス Boisterous は、前走ニッカーボッカー・ステークス(芝GⅢ)の勝馬。去年はニッカーボッカー/レッド・スミスのダブルも達成しており、今年も同じ道を歩むことに期待が掛かります。
芝の長距離戦とあってボンバギーア Bombaguia の逃げはスロー。ゆったりと3番手に付けたボイステラスは直線で危な気なく抜け出し、イタリアのGⅢ馬で2番人気(5対1)のレイク・ドロップ Lake Drop に3馬身差を付ける楽勝。更に4馬身4分の1差でフィリー・エース Philly Ace が3着。
去年に続きレッド・スミスを連覇、ニッカーボッカー連覇に偉業を重ねたボイステラスを管理するのはクロード・マゴーヒー師。師のエース、ポイント・オブ・エントリー Point of Entry は今日のBCターフ制覇を狙っていますが、これは幸先良いスタートになりました。エドガー・プラード騎乗。

次にチャーチル・ダウンズ競馬場からチルッキ・ステークス Chilukki S (GⅡ、3歳上牝、8ハロン)。fast の馬場に1頭が取り消して10頭立て。チャーチル・ダウンズで7戦5勝と相性の良い4歳馬ソルトリー・ストライク Saltry Strike が9対5の1番人気。しかし注目は、シーズン初めにファンタジー・ステークス(GⅡ)とハネービー・ステークス(GⅢ)に勝ち、ケンタッキー・オークス4着のジョイフル・ヴィクトリー Joyful Victory 。オークス以来の実戦が注目で、2対1の2番人気で続きます。
4番手を進んだジョイフル・ヴィクトリー、直線では馬4頭分の外から追い上げて先頭に立ちましたが、これをマークするように5番手を進んだ4番人気(6対1)のブラッシュト・バイ・ア・スター Brushed by a Star が更に外から襲い掛かり、最後は2頭が鼻面を揃えてゴール。写真判定の結果、ブラッシュト・バイ・ア・スターがジョイフル・ヴィクトリーを頭差差し切っていました。3着は5馬身半の大差が付いて本命のソルトリー・ストライク Saltry Strike 。
グラント・フォースター厩舎、コーリー・ラヌリー騎乗のブラッシュト・バイ・ア・スターは、前走フーシー・パーク競馬場の一般ステークスでソルトリー・ストライクの2着した馬。この夏はモンマス・パーク競馬場でモーリー・ピッチャー・ステークス(GⅡ)を制しており、サラトガではパーソナル・エンサイン・ステークス(GⅠ)で5着の経験もありました。

そしてここからが、サンタ・アニタ競馬場のBCシリーズ2日目のレポートです。土曜日の馬場状態は、メイン・コースが fast 、芝は firm で前日と同じ条件でした。
幕開けはブリーダーズ・カップ・ジュヴェナイル・ターフ Breeders’ Cup Juvenile Turf (芝GⅠ、2歳牡せん、8ハロン)。去年までGⅡでしたが、今年からGⅠに格上げされています。出走枠を超える15頭が登録していましたが、結局補欠となる1頭は枠から外れて14頭立て。有力候補2頭を擁するチャド・ブラウン厩舎から、ベルモントのピルグリム・ステークス(芝GⅢ)を含めて2戦2勝のノーブル・チューン Noble Tune が7対2の1番人気に支持されていました。ヨーロッパからは5頭が参加、いずれもG戦で勝つか入着を果たしているメンバーです。
伏兵(55対1)サミット・カウンティ― Summit County が逃げ、追込み脚質のノーブル・チューンは後方に控えます。混戦の直線、ジャドモントの勝負服を付けた2番人気(9対2)のダンドネル Dundonnell が先ず抜け出しましたが、前半は7番手の内で待機していた4番人気(9対1)のジョージ・ヴァンクーヴァー George Vancouver が巧くインコースから馬群を割り、追い込むノーブル・チューンを1馬身4分の1差破っての快勝。同じブラウン厩舎の差し馬バランス・ザ・ブックス Balance the Books が首差3着に食い込みました。ブラウン師は惜しくも2・3着に終わり、早目先頭のダンドネルは4着。
ジョージ・ヴァンクーヴァーはアイルランドのエイダン・オブライエン厩舎が送り込んだ馬。モルニー賞2着、デューハースト・ステークス3着とGⅠ戦の常連で、今回はライアン・ムーアの好騎乗が勝因と言えましょう。オブライエン/ムーアのコンビは昨年のこのレースもロート Wrote で制しており、ヨーロッパ勢には幸先良い連覇となりました。

続いてブリーダーズ・カップ・フィリー・アンド・メア・スプリント Breeders’ Cup Filly & Mare Sprint (GⅠ、3歳上牝、7ハロン)。10頭が出走してきましたが、今期は7戦して全てが優勝か入着という快速馬グルーピー・ドール Groupie Doll が3対5の断然1番人気に支持されています。
テディーズ・プロミス Teddy’s Promise の逃げを深追いせず6番手で待機したグルーピー・ドール、外から追い上げて、直線では他馬を全く問題にせず4馬身半差の圧勝で貫録を見せ付けました。2着は2番手を追走した2番人気(9対2)のダスト・アンド・ダイアモンズ Dust and Diamonds と順当。更に3馬身4分の3差でスイッチ Switch が3着。
ウイリアム・ブラッドリー厩舎、ラジーヴ・マラー騎乗のグルーピー・ドールは、これでG戦に5連勝。内3レースはGⅠ戦で、今年の最強牝馬スプリンターは決まりでしょう。

GⅠ連発第3弾はブリーダーズ・カップ・ダート・マイル Breeders’ Cup Dirt Mile (GⅠ、3歳上、8ハロン)。9頭が出走し、僅かの差でフォアゴー・ステークス(GⅠ)に勝ったゴドルフィンのエムシー Emcee が1番人気(5対2)、同じオッズでプリークネス馬のシャックルフォード Shackleford が続きます。
ここまで2レースは比較的順調にきたBC2日目、ここは大波乱になりました。先ずはスタートでシャックルフォードが躓くアクシデント。逃げてなんぼの同馬にとっては致命傷で、レース半ばで強引に順位を上げたものの最後はバテて7着惨敗の有様。一方のエムシーも不本意な逃げの立場に立たされ、本来の走りを欠いて6着敗退です。勝ったのは2番手を追走した7番人気(15対1)のタピザー Tapizar 、2馬身4分の1差2着には5番人気(8対1)のレイル・トリップ Rail Trip が食い込み、更に1馬身4分の3差で3着したのもブービー人気(19対1)のデレゲイション Delegation という番狂わせでした。
これがGⅠ初勝利となるタピザーはスティーヴン・アスムッセン師の管理馬、コーリー・ナカタニの騎乗。今年1月にサンタ・アニタでサン・フェルナンド・ステークス(GⅡ)に勝ってはいたものの、前走ケルソ・ハンデ(GⅡ)ではジャージー・タウン Jersey Town (この日は3番人気)の6着と凡走していたために人気を失くしていた存在です。しかしサンタ・アニタでは5戦3勝と相性が良く、人気の盲点だったことは間違いなさそう。

そしてブリーダーズ・カップ・ターフ・スプリント Breeders’ Cup Turf Sprint (芝GⅠ、3歳上、6.5ハロン)。これも去年までGⅡだった一戦で、BCシリーズに13番目のGⅠ戦として名乗りを上げています。フルゲートの14頭立て、予備登録の2頭は発走除外となりました。9対2の1番人気は、前走エディー・デラフッセイ・ステークス(旧モルヴィッチ・ステークス(芝GⅢ))に勝ったアンブライドルズ・ノート Unbridled’s Note 。出走馬中最もレース経験の浅い馬で、ここまで7戦3勝の新星です。
レースは大外枠を引いたオブライエン厩舎の懐かしきスター、スタースパングルドバナー Starspangledbanner がハイペースで飛ばしスタンドを沸かせます。一旦は引退しながら受胎率が悪く現役復帰した豪州産のスプリンター、6歳の現在は流石に持久力が落ちたかゴール手前では失速、結局は10着に沈みました。もう少しでコースレコードという速い時計の決着となり、出走馬中2頭の牝馬の一角、追込みに賭けた3番人気(6対1)のミズディレクション Mizdirection の鮮やかな差し切り勝ち。半馬身差2着に本命アンブライドルズ・ノートが健闘し、1馬身4分の1差で3着に来たルネーズゴットジップ Reneesgotzip も牝馬でした。
ミズディレクションを管理するマイク・パイプ調教師にとって、これが嬉しいBC初勝利。一方騎乗したマイク・スミスは昨日に続くBCで、通算17勝目と更に最多勝記録を更新しています。いくつ勝ってもBC優勝は最高の瞬間とのこと。
敗れたスタースパングルドバナー、オブライエン師は結果に失望してはおらず、来期も現役続行を発表。スプリント界を沸かせるスターとしてファンの心を掴むでしょう。

続いてはBC創設当初からGⅠとして親しまれてきたブリーダーズ・カップ・ジュヴェナイル Breeders’ Cup Juvenile (GⅠ、2歳牡せん、8.5ハロン)。これを含めた残り5戦は、全てBC創設時からの伝統となるGⅠが続きます。今年は9頭立て。ハリケーンが去るのを待ってサンタ・アニタ入りした話題の強豪、シャンハイ・ボビー Shanghai Bobby が6対5の1番人気に支持されています。ベルモントのシャンペン・ステークス(GⅠ)の覇者、10月30日にはクールモアが所有権の50%を取得する旨の発表があり、その注目度は更に増していました。
しかし、彼を大本命にしたファン、所有権をゲットしたクールモア、共にヒヤリとする瞬間が待っています。逃げたタイトル・コンテンダー Title Contender の2番手を進んだシャンハイ・ボビー、3コーナー手前では先頭に立って後続に2馬身差を付けます。そのまま独走に入るかと期待されましたが、何と外から伏兵(19対1)ヒーズ・ハッド・イナフ He’s Had Enough に追い上げられます。映像からはバテたようにも見えましたが、本命馬は再び息を吹き返し、最後は伏兵に頭差を付けて何とか期待に応えました。3着は2馬身4分の1差でカポ・バストーネ Capo Bastone 。
シャンハイ・ボビーを管理するトッド・プレッチャー師がレース後安堵の溜息を漏らし、関係者たちと抱き合う姿がテレビに映し出されていましたね。騎乗したロージー・ナプラヴニクは、BCに勝った二人目の女性騎手。馬上でインタヴューに答える様も、何となく息が上がっているように聞こえましたっけ。これで5戦5勝のシャンハイ・ボビー、最強2歳のタイトルは確実でしょうし、来年のケンタッキー・ダービーの本命に祭り上げられるのも間違いない所。陣営には更なるプレッシャーが掛かります。

そして日本でも注目されているブリーダーズ・カップ・ターフ Breeders’ Cup Turf (芝GⅠ、3歳上、12ハロン)。12が顔を揃え、ニューヨークでGⅠに3連勝(マンノウォー、ソード・ダンサー、ジョー・ヒルシュ)してここに乗り込んできたマゴーヒー厩舎のポイント・オブ・エントリー Point of Entry が2対1の1番人気。前年の勝馬でオブライエン厩舎のセント・ニコラス・アビー St Nicholas Abbey (3対1、2番人気)、同じく凱旋門からの転戦となるシャレータ Shareta (4対1、3番人気)などのヨーロッパ勢を抑える人気です。日本のトレイルブレイザー Trailblazer は6対1で4番人気、前走2着が高く評価されているようです。
レースは伏兵(46対1)のターボ・コンプレッサー Turbo Compressor が飛ばし、ポイント・オブ・エントリーは後方待機。3番手に付けた6番人気(17対1)のリトル・マイク Little Mike が早目に仕掛けて先頭に立つところ、その直後でマークしていたトレイルブレイザーも3コーナーから捲り気味に仕掛けて2番手に上がります。しかし武豊騎乗のトレイルブレイザーはそこから伸びず、リトル・マイクがそのまま逃げ足を伸ばしての番狂わせ。ポイント・オブ・エントリーも最後で良く伸びましたが半馬身差2着、セント・ニコラス・アベイも更に上回る末脚で追い詰めたものの4分の馬身差3着まで。トレイルブレイザーは4着に終わりました。勝時計2分22秒83は、コース・レコードにあと0秒03という速いもの。今年のサンタ・アニタは好タイム続出の快速馬場のようです。日本馬には適したコースかも。もっと上の馬なら勝てる競馬と思えますがどうでしょうか。
リトル・マイクはデール・ロマンス厩舎、これがBC3勝目となるラモン・ドミンゲス騎乗の5歳馬で、5月のターフ・クラシック、8月のアーリントン・ミリオンに続くGⅠ3勝目。前走ジョー・ヒルシュ・ターフ・クラシックでポイント・オブ・エントリーの5着に敗退していたことで、本命馬との決着が付いていたと判断されての人気薄だったのでしょう。

次のブリーダーズ・カップ・スプリント Breeders’ Cup Sprint (GⅠ、3歳上、6ハロン)には、アマゾンビー Amazombie の2連覇達成への期待が掛かっていました。14頭立ての1番人気(7対2)は、そのアマゾンビー。ヴォスバー・インヴィテーショナル(GⅠ)の覇者ザ・ランバー・ガイ The Lumber Guy も同じ7対2で差無く続きます。
しかしアマゾンビーは去年の快速馬とは違っていました。良い所なく8着惨敗。優勝は、逃げるサム・オブ・ザ・パーツ Sum of the Parts を2番手でマークした6番人気(13対1)の伏兵トリンニバーグ Trinniberg でした。4番手で追ったザ・ランバー・ガイが追い上げましたが、4分の3馬身及ばず2着。更に2馬身4分の1差で20対1のスマイリング・タイガー Smiling Tiger が3着、小波乱といった結果でしょう。
トリンニバーグはシヴァナンダ・パーブホー調教師が、夫人のために管理している馬。ここまでスウェイル・ステークス(GⅢ)、ベイ・ショア・ステークス(GⅢ)、ウッディー・スティーヴンス・ステークス(GⅡ)といずれも7ハロンのG戦に勝っていますが、GⅠ戦は初勝利。レース前は3連敗中で、カリフォルニア遠征は初めて、ブリンカー装着も去年のBC(ジュヴェナイル・スプリント7着)以来とあって馬が変わったようです。馬上でのインタヴューに感極まって声を詰まらせるウィリー・マルチネス騎手が印象的でした。

最後から2番目がブリーダーズ・カップ・マイル Breeders’ Cup Mile (芝GⅠ、3歳上、8ハロン)。例年ヨーロッパ勢が強いレースで、今年もヨーロッパの名マイラーであるエクスセレブレーション Excelebration (2対1、2番人気)、伝統あるフランスの挑戦ムーンライト・クラウド Moonlight Cloud (5対1、3番人気)が出走してきましたが、9頭立ての1番人気(9対5)に支持されたのは地元のワイズ・ダン Wise Dan 。クラシックに出るかマイルを選ぶか陣営では迷っていた時期もありましたが、前走シャドウェル・マイル(芝GⅠ)を制したことでマイルに回ってきました。
オビアスリー Obviously の逃げを3番手でマークした本命ワイズ・ダン、直線でもヨーロッパ勢を寄せ付けず、2着に1馬身半差を付けて見事に期待に応えました。後方2~3番手から最後に猛追して2着に入ったのは、久し振りとなる去年のケンタッキー・ダービー馬アニマル・キングダム Animal Kingdom (10対1、5番人気)。クラシック馬の復活は、先日の天皇賞のエイシンフラッシュを思い出させます。更に半馬身差でオビアスリーの3着逃げ残り。エクスセレブレーションも頑張りましたがハナ差で4着、やはり小回りコースで瞬発力を活かせなかったのでしょう。ムーンライト・クラウドも精彩を欠いて8着と、今年ばかりはチーム・ヨーロッパは不発に終わりました。
特記すべきは勝ちタイムがコース・レコードだったこと。1分31秒78は先のターフでも証明された馬場状態の速さから来るもの。日本馬は何故凱旋門賞ばかりに拘るのでしょうか、日本とよく似た馬場のBCシリーズにもっと積極的に挑戦する姿勢が望まれます。
ワイズ・ダンはチャールズ・ロプレスティ厩舎、ジョン・ヴェラスケス騎乗の5歳せん馬。今年はヘン・アリ・ステークス(GⅢ)、フォースターデイヴ・ハンデ(芝GⅡ)、シャドウェル・ターフ・マイル(芝GⅠ)に続くG戦4勝目。去年もGⅠのクラーク・ハンデを制しており、この勝利で今年の年度代表馬に選出される可能性も高くなってきました。

そして最後はメインでもあるブリーダーズ・カップ・クラシック Breeders’ Cup Classic (GⅠ、3歳上、10ハロン)。12頭の強豪が揃いましたが、サンタ・アニタで5戦5勝、ハリウッド・ゴールド・カップの覇者で地元の利もあるゲーム・オン・デュード Game On Dude が6対5のやや被った1番人気に支持されています。
しかし結果はやや期待外れの内容。スタートで先手を取った5番人気(9対1)のフォート・ラーンド Fort Larned があれよあれよの逃げ切り勝ち。2着も2番手を追走した並んだ2番人気(6対1)のムチョ・マチョ・マン Mucho Macho Man がそのまま半馬身差での入線、所謂行った行ったの競馬になってしまいました。3着フラット・アウト(6対1、並んだ2番人気の一角)は6馬身半も離される興醒めの展開。結局、本命ゲーム・オン・デュードは7着と期待を裏切ってしまいます。
イアン・ウイルケス師が管理するフォート・ラーンドは、今季スキップ・アウェイ・ステークス(GⅢ)、コーンハスカー・ハンデ(GⅢ)、ホイットニー・インヴィテーショナル(GⅠ)にも勝っていましたが、前走ジョッキー・クラブ・ゴールド・カップ(GⅠ)ではフラット・アウト(今回の3着馬)の3着。日替わりで勝馬が変わる古馬戦線を代表するようなクラシックでした。鞍上ブライアン・ヘルナンデス騎手は、奇しくもこの日が27歳の誕生日。騎手のボーナスも半端な額ではなく、現実的にもこれまでで最高の誕生日プレゼントになったことでしょう。

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