ゲーム・オン・デュードの6歳デビュー

2月3日の日曜日は、アメリカのスポーツ・ファンにとって最も大切な1日。そう、アメリカ最大のスポーツ・イヴェントと言われるスーパーボウルが行われるのですね。
もちろん競馬はフットボールと直接の関係はありませんが、全米の目がそちらに集中するため、サンタ・アニタ競馬場はレースの開始時間を早め、メインのG戦がスーパーボウルのテレビ中継とバッティングしないように番組が組まれました。

ということで昨日のサン・アントニオ・ステークス San Antonio S (GⅡ、4歳上、9ハロン)、いつもより早いレポートになります。馬場は fast 、競馬関係者もフットボールが気になるというワケではないでしょうが、登録は当初から5頭。この内2頭が前日のアルカディアにも登録しており、実際にチョーズン・ミラクル Chosen Miracle が土曜日に回ったため、4頭立てで行われました。人気はダントツでGⅠ4勝馬のゲーム・オン・デュード Game On Dude 、1対9という馬券としては全く面白味のない競馬になってしまいました。
レースもオッズをそのまま反映、前半こそ外のバスマーティ Basmati と競ったものの、直線に入ってからは独走態勢に入ったゲーム・オン・デュード。鞍上マイク・スミス騎手はほとんどキャンターのまま2着クラブハウス・ライド Clubhouse Ride に6馬身半差を付ける圧勝です。2着と3着メイク・ミュージック・フォー・ミー Make Music for Me との着差も13馬身4分の3差という大差。出走馬が4頭揃ったのが不思議なくらいの結果だったと言えましょう。
ゲーム・オン・デュードはサン・アントニオを去年に続き連覇。去年はここをステップにドバイ・ワールド・カップに挑戦、自身が惨敗しただけでなく、ボブ・バファート調教師が心臓発作で現地の病院に緊急入院するというアクシデントに見舞われたのは記憶に新しい所。今年は遠征計画は無く、一昨年に制しているサンタ・アニタ・ハンデ2度目の優勝を目指します。
土曜日の2鞍に続いてG戦を奪取したバファート師、ストラブに勝ったギルト・トリップ Guilt Trip もサンタ・アニタ・ハンデに向かわせるか否かが注目されますが、両馬とも出走に踏み切ればワン・ツー・フィニッシュの可能性もあるでしょう。この日のゲーム・オン・デュードのレース内容にやや不満を表明したバファート師、報道陣を煙に巻いているのかも知れませんね。

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