アイルランドも2013平場シーズン開幕
留守にしていた間の日記、これが3本目ですが、ここからは本来なら昨日アップするはずのレポートです。
3月24日はアイルランドの平場シーズンの開幕日、カラー競馬場でパーク・エクスプレス・ステークス Park Express S (GⅢ、3歳上牝、1マイル)が行われました。
実は前日に予定されていたイギリス伝統のドンカスター競馬場は季節外れの降雪のため中止。金曜日の平場初日こそ無事に開幕したものの、2日目の目玉であるリンカーン・ハンデは行われず仕舞でした。アイルランドの天候も心配でしたが、何とか開催は無事。それでも馬場は heavy と極めて過酷な条件下での開幕です。
平場初日から3歳と古馬の混合戦となるのがヨーロッパ流、今回は2頭の4歳馬に3頭の3歳が挑戦する構図となりました。1番人気(8対11)は古馬のイエロー・ローズバド Yellow Rosebud 、去年5月にデリングスタウン・1000ギニー・トライアル、10月にはコンコルド・ステークスと二つのGⅢに勝った実績馬。3歳馬との負担斤量差5ポンドの兼ね合いがポイントでしょう。
レースは3歳馬で、今期も既にポリトラックで3戦しているモア・ザン・ソトカ More Than Sotka が逃げ、イエロー・ローズバドは3番手を追走します。モア・ザン・ソトカが役目を終えると、2番手を追走していた2番人気(9対2)のレーンズ・ネスト Rehn’s Nest がスタンドから遠い側に進路を通って抜け、スタンド側のラチ沿いに追走するイエロー・ローズバドに1馬身4分の3差を付けて優勝。3馬身4分の1差でスターブライト Starbright が3着。1着と3着は共に3歳馬という結果になりました。
勝ったレーンズ・ネストは2歳時には5戦して未勝利。シーズン初戦での初勝利がG戦優勝でもあります。管理するジム・ボルジャー調教師は、この日の第1レース(最初から2歳戦!)を皮切りにG戦で早くもハットトリック達成。この後も勝鞍を重ねて1日4勝の快挙です。騎乗したのはロリー・クリーリー騎手。
同馬のオーナーはボルジャー夫人で、愛1000ギニーと愛オークスに登録がある由。母の父がガリレオ Galileo ということで、距離が伸びても全く問題は無い、というのがボルジャー師の見解です。早くも今年はボルジャー・イヤーになりそうな予感が・・・。
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