ドバイ短報

アメリカ競馬怒涛のG戦10連発をレポートしましたが、ご存知のように昨日はドバイでも国際レースが纏めて行われました。彼の地の競馬にはあまり関心がありませんが、日本、ヨーロッパ、アメリカからも有力な馬が参戦していますので、簡単に紹介しておきましょう。
小生はこれから演奏会に出掛けますので、極く手短な内容として、結果などはユーチューブで見ることも可能。ここは記録のみです。

この日は1日8レース(アラブのGⅠも一鞍ありましたが)で、GⅠが5鞍という豪華版。日本ではジェンティルドンナが出たシーマ・クラシックのみに注目が集まりましたが、メインは最終レースのワールド・カップでしょう。

今年は日本からの参戦が無く、極東では盛り上がらなかったようですが、ケンタッキー・ダービー馬アニマル・キングダム Animal Kingdom が圧勝してアメリカでは大興奮でした。
ダービー以来の勝利、種馬としての権利をオーストラリアのグループが取得したこともあって、米豪共に喜びを分かち合っていた様子。

シーマ・クラシックはジェンティルドンナが好走も、チーム・オブライエンの強豪セント・ニコラス・アビー St Nicholas Abbey を捉え切れず2着。談話では8番枠スタートのロスが最後まで響いたとのこと。
しかし勝った馬も6番枠から出ていますから、ここは馬の経験の差と考えるべきじゃないでしょうか。何と言ってもセント・ニコラスは去年の2着馬ですし、アメリカ遠征も経験している猛者ですからね。
トレイルブレイザーも好位を追走していましたが、最後はバテてどん尻負け。ま、これは格下ということでしょう。

日本馬はGⅠの短距離戦ゴールデン・シャヒーン(タペタ・コース)にも出走しましたが、タイセイレジェンドが13頭立ての12着。先行バテの内容で、勝ったのは地元のレイナルドザウィザード Reinaldothewizard という7歳馬。

GⅡのUAEダービーに出たケイアイレオーネは後方のまま10着敗退。競馬にはならなかったようです。こちらはオブライエン厩舎の馬にライアン・ムーアが騎乗したラインズ・オブ・バトル Lines of Battle が優勝。シーマ・クラシックと併せてダブル達成は流石オブライエンです。

そのほかGⅠのアル・クォーツ・スプリントはデ・コック厩舎、スミオン騎乗のシーア・シーア Shea Shea が優勝。
コック厩舎はGⅡのゴドルフィン・マイルもハナガン騎乗のソフト・フォーリング・レイン Soft Falling Rain で制してのダブル。

もう一つのGⅠ、芝の1マイル戦ドバイ・デューティー・フリーは、デ・スーザ騎乗、ゴドルフィンのサジーハ Sajjhaa が勝って面目を保っています。

残るGⅢの芝の2マイル、マラソン戦もスーザ騎乗、ゴドルフィンのカヴァリーマン Cavalryman が制して夫々のダブルに貢献しましたが、ご承知のようにこの馬は元フランスの7歳馬。GⅠの常連ですね。

以上、ドバイ、ヨーロッパ、アメリカも納得の結果でしたが、日本だけは残念無念。馬の能力よりも経験の差が出た結果と言えましょう。
本気で勝つ積りなら、更なるノウハウの蓄積が必要じゃないでしょうか。それに一層のチャレンジ精神も、ね。

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