遅れて来た6歳馬

昨日はサン=クルー競馬場でエドモン・ブラン賞 Prix Edmond Blanc (GⅢ、4歳上、1600メートル)が行われました。例年は3月末に開催される古馬のマイル戦ですが、何故か今年は4月に入ってからの施行となりました。
馬場はこの時期特有の soft 、9頭の古馬が出走してきました。去年のミュゲ賞(GⅡ)とダニエル・ウィルデンシュタイン賞(GⅡ)の勝馬ジナバー Zinabaa (14対5、2番人気)が登録してきましたが、これを抑えて27対10の1番人気に支持されたのは、3連勝中のシラス・マーナー Silas Marner 。G戦勝ちのペナルティーによる負担重量が考慮されての人気でしょう。

逃げたのは3番人気(53対10)のセレブリッシミ Celebrissime 。先に抜け出したのは、中団から進出して残り300メートルで先頭に立った本命シラス・マーナー、これをパスキエ騎乗のメナルデー Menardais が激しく追い詰めましたが、短首差で凌いで人気に応えました。1馬身4分の1差3着にアマロン Amaron の順。ジナバーはシーズン初戦もあってか6着まで。

ジャン=クロード・ルジェ厩舎、スペインでの活躍が目立つジャン=ベルナール・エイケム(発音不明) Jean-Bernard Eyquem 騎乗のシラス・マーナーは、これがG戦初勝利となる6歳牡馬。3歳時に脚部不安を発症して1年ほど休養、古馬になったから再スタートした経歴の持ち主で、去年の秋から今年初めにかけて3連勝。特に前走、シャンティーのポリトラック・コースでのリステッド戦では英2000ギニー2着のフレンチ・フィフティーン French Fifteen 、パリ大賞典とサン=クルー大賞典の覇者メアンドル Meandre を破って優勝。正に遅れて来たマイラーと言えるでしょう。
同馬のオーナーは、ヴェネズエラ在住のクァドラ・モンタルバン氏。次走は5月1日に同じサン=クルーで行われるGⅡ戦のミュゲ賞で、モンタルバン氏は直ぐにその日のカラカスからの航空券を予約したそうです。

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