またしてもウェルザイマー兄弟

昨日は月曜日にも拘わらず、ロンシャン競馬場でパターン・レースが一鞍行われました。ラ・クープ La Coupe (GⅢ、4歳上、2000メートル)。good to soft の馬場に8頭。ここまでG戦勝は無いものの、アメリカ遠征も含めて常に挑戦してきたスロー・ペース Slow Pace が14対5の1番人気。
大外8番枠スタートのスロー・ペース、一気に内に切れ込みながら先頭に立つと、名前の通りスロー・ペースだったかは判りませんが、粘りに粘って結局は逃げ切り勝ち。ゴール前は大接戦で、1着から5着までは短首・短首・短首・短頭の僅差。2着は後方から追い込んだスモーキング・ガン Smoking Gun 、3着も後方差しのハーレム・レディー Harlem Lady でした。因みに4着はガルヴォーン Galvaun 、5着がサガ・ドリーム Saga Dream 。

念願のG戦初勝利を果たしたスロー・ペースは、前走デドーヴィル賞(GⅢ)で4着。その前はサン=クルーのリステッド戦で3歳以来となる勝鞍を記録した5歳せん馬。これまでG戦では、3歳時代にギョーム・ドラノ賞(GⅡ)で2着したのが最高でした。
フレディー・ヘッド厩舎、オリヴィエ・ペリエ騎乗で、オーナーは又してもウェルザイマー兄弟。先週の仏ダービーをインテロ Intello で制したのに続き、一昨日はポール・ド・ムーサック賞をアノディン Anodin で、アメリカでもハネムーン・ハンデをサリッチ Sarach で勝つなど、ここ15日間でG戦4勝という勢い。
管理するヘッド師は、同馬の最適距離は2400メートルとのことで、僅か12日後に迫っているサン=クルー大賞典に挑むとのこと。オーナーの勢いを駆って一気にGⅠ奪取と行くでしょうか。

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