愛ダービー前日のG戦

今週末、世界の競馬ファンの目がアイルランドのカラー競馬場に集まります。彼の国では最大のイヴェントである愛ダービーが行われ、翌日の日曜日にもGⅠ戦プリティー・ポリー・ステークスが行われるから。

この二つのGⅠに先立って、金曜日に行われたのがインターナショナル・ステークス International S (GⅢ、3歳上、1マイル2ハロン)。good to firm の馬場、4頭立て。3歳馬2頭、4歳馬2頭のメンバー構成です。
注目を集めたのは、去年のロイヤル・アスコットでセント・ジェームス・パレス・ステークスを制したモースト・インプルーヴド Most Inproved 。GⅠに勝った後の3戦でいずれも凡走し、今年1月にはクールモアが購入してブライアン・ミーハン師の元からエイダン・オブライエン厩舎に移籍。去年のQEⅡ以来となる251日振りの実戦、新厩舎での初戦ということで期待が集まりました。当然ながら5対4の1番人気、ジョセフ・オブライエンが初めて手綱を引き受けます。

レースは同じく4歳馬で、去年GⅢに勝っている3番人気(5対2)アルーフ Aloof が先頭。これをオブライエン厩舎の副将格で2番人気(21対10)のフライング・ザ・フラッグ Flying The Flag が2番手で追走し、モースト・インプルーヴドは3番手待機。
しかし本命馬は期待したような伸び脚が無く、結局は3番手のまま。フライング・ザ・フラッグが逃げたアルーフを捉え、4馬身差で快勝。アルーフとモースト・インプルーヴとの着差は6馬身半差まで開いていました。

勝ったフライング・ザ・フラッグは、シーミー・ヘファーナン騎乗。今期は仏2000ギニー(9着)、愛2000ギニー(6着)、英ダービー(8着)とクラシックに挑戦し続け、前走はレパーズタウン競馬場のリステッド戦で3着。何れも後方からの競馬で一息足りない結果に終わっていました。
オブライエン師によれば、同馬は2000メートルの良馬場に適したタイプで、今回はアルーフの逃げが強いペースだったことも利したとのこと。クラシックに使い続けてきた信念が正しかったということでしょう。
一方モースト・インプルーヴドの休養明けについても余り悲観していない様子。徐々に馬の個性を掴みながら、馬と相談して今後のローテーションを作っていくそうです。

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