チーム・オブライエンの新たなスターたち
昨日のアイルランド、レパーズタウン競馬場でシルヴァー・フラッシュ・ステークス Silver Flash S (GⅢ、2歳牝、7ハロン)が行われました。来年のギニーを目指す牝馬たちの最初の試金石でもあります。
イギリスやアイルランドは連日の猛暑、日本ほどではないにしても馬場は乾きに乾いて good to firm 、所によっては good という速い馬場に6頭が出走してきました。例によってエイダン・オブライエン厩舎が2頭のクラシック候補を参戦させてきましたが、主戦ジョセフ・オブライエンが選択したワンダフリー Wonderflly が13対8の1番人気に支持されています。
スタートから先手を取ったワンダフリー、そのまま後続を寄せ付けず、逃げ切り勝ちで見事期待に応えました。チーム・オブライエンの2番手でシーマス・ヘファーナン騎乗の4番人気(11対2)パーハップス Perhaps が5番手から追い込み、1馬身差の2着。オブライエン厩舎のワン・ツー・フィニッシュです。3着は半馬身差で3番人気(9対2)のアヴェニュー・ガブリエル Avenue Gabriel 。
ワンダフリーとパーハップス、共にガリレオ Falileo の娘たちで、またしてもガリレオのワン・ツー・フィニッシュでもあります。ということは、2頭とも来年は1マイルは距離的に全く問題が無いということでもありましょう。
ワンダフリーはフェアリーハウス競馬場で新馬勝ち。前走ロイヤル・アスコットのアルバニー・ステークス(GⅢ)では7着に敗れましたが、ハナに立つと怠けてしまう癖があるとのことで、今回は初めて遮眼帯を装着したことが功を奏したようです。もちろん距離が7ハロンに伸びたこともプラス材料、未だ時期尚早とは言え、クラシックに向かう馬たちの出現です。
ところでエイダン・オブライエンとジョセフ・オブライエン、この日は第1レースに続き第3レースのシルヴァー・フラッシュも制してダブル達成。更に第5レースでもオブライエン厩舎の馬が勝ちましたが、こちらは師の娘アンナ・オブライエンが騎乗しての勝利。今年デビューしたアンナも順調に腕を挙げているようで、正にチーム・オブライエンから続々と新たなスターたちが生まれています。
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