2009クラシック馬のプロフィール(4)
昨日に続いてフランスのギニー馬のプロフィール、今日はプール・デッセ・デ・プーリッシュ(仏1000ギニー)に勝ったエルーシヴ・ウェイブ Elusive Wave です。英語風にイリューシヴ・ウェイヴと読んだ方が通りが良いかも知れません。
父はエルーシヴ・シティ Elusive City 、母はマルチカラー・ウェイブ Multiclour Wave 、母の父レインボウ・クェスト Rainbow Quest という血統。
例によって母方から。
クラシック馬エルーシヴ・ウェイブは、母の4番仔になります。初仔ミリオン・ウェイヴス Million Waves (父 Mull of Kintyre)は10戦1勝、勝鞍は7ハロンでのもの。2番仔ミリオン・スピリッツ Million Spirits (父 Invincible Spirits )は1マイルでの勝鞍があります。どちらもアイルランドで走った馬たち。
3番目のフォトフォア Photophore (父 Clodovil )は昨シーズン1戦未勝利(これもアイルランド)、今年の成績は未調査です。
そして4年目のエルーシヴ・ウェイブが一足先にクラシック制覇、兄弟姉妹では一番の出世頭となりました。
2代母はエコーズ Echoes 。フランスでGⅡのコリダ賞(2100メートル)に勝った馬で、その娘テンプル・ストリート Temple Street が産んだラングズ・ラッシュ Langs Lash という牝馬が、去年ロイヤル・アスコットでクィーン・マリー・ステークスに勝っています。
ラングズ・ラッシュとエルーシヴ・ウェイブはお祖母さんが同じ、同い年の従姉妹の関係にあるわけですね。
さてこの牝系を更に遡ると、アメリカでそこそこ活躍している馬が出てきますが、クラシック云々という逸材はいないようです。
これを更に気が遠くなるほどに遡ると、彼のホエールボーン Whalebone の母に到ります。ホエールボーンは、それこそ現在のサラブレッドの90パーセント以上が属しているエクリプス系の祖。
ファミリー・テーブルが作成された時点で最もクラシックに強かった1号族ということになります。
エルーシヴ・ウェイブは1号族O(オー)。
日本との関係では、3代母イークォール・オナー Equal Honor の娘・ミサゴ・ウッド Mythago Wood (父 Beldale Flutter )という馬が日本に入っているはずですが、その後の足取りは掴めていません。
続いて父系。
エルーシヴ・ウェイブの父エルーシヴ・シティはフランスでモルニー賞に勝ち、イギリスに遠征したミドル・パーク・ステークスは3着。2002年のフランス・チャンピオン2歳に輝いたスピード馬です。
ニュージーランドで種牡馬になり、エルーシヴ・ウェイブは未だ2年目の産駒。評価は今後に掛かっているでしょう。
同じ2006年産馬の中に、ゴフス・ミリオンに勝って今年のクラシック戦線に乗っているソウル・シティー Soul City もいます。
エルーシヴ・シティの父はエルーシヴ・クォリティー Elusive Quality 。この馬はアメリカで走ったスプリンター/マイラーで、特にポーカー・ハンデ(GⅢ)で芝コース・1マイルの世界記録を樹立して注目されています。
種牡馬入りしたエルーシヴ・クォリティー、2002年の種付け料は1万ドルでしたが、翌年には3万ドル、その翌年は5万ドルと跳ね上がり、産駒スマートリー・ジョーンズ Smartly Jones が活躍した翌2005年には何と10万ドルが付けられています。
流石に経済不況の煽りで今年は7万5千ドルに落ち着いたようですが、エルーシヴ・クォリティー人気は留まるところを知りません。
代表産駒として、初産駒エルーシヴ・シティー、ケンタッキー・ダービーとプリークネスに勝ち、ベルモント2着であわや三冠のスマートリー・ジョーンズ(愛称“スマーティー”で親しまれましたね)、去年のヨーロッパ最強マイラーでブリーダーズカップ・クラシックを制覇したレイヴンズ・パス Raven’s Pass などなど。
因みに、エルーシヴ・クォリティーの半弟に当たるロッシーニ Rossini はフランスでロベール・パパン賞に勝ち、これからの活躍が期待されている新進種牡馬です。
この父系の直系がまだ日本で活躍馬を出していないのが不思議なほど。
以上、エルーシヴ・ウェイブの父系はスピード系。とは言いつつも2000メートルまでならクラシックでも活躍馬を輩出できる「クラス」(格)を備えている、と言えるでしょうか。
父はエルーシヴ・シティ Elusive City 、母はマルチカラー・ウェイブ Multiclour Wave 、母の父レインボウ・クェスト Rainbow Quest という血統。
例によって母方から。
クラシック馬エルーシヴ・ウェイブは、母の4番仔になります。初仔ミリオン・ウェイヴス Million Waves (父 Mull of Kintyre)は10戦1勝、勝鞍は7ハロンでのもの。2番仔ミリオン・スピリッツ Million Spirits (父 Invincible Spirits )は1マイルでの勝鞍があります。どちらもアイルランドで走った馬たち。
3番目のフォトフォア Photophore (父 Clodovil )は昨シーズン1戦未勝利(これもアイルランド)、今年の成績は未調査です。
そして4年目のエルーシヴ・ウェイブが一足先にクラシック制覇、兄弟姉妹では一番の出世頭となりました。
2代母はエコーズ Echoes 。フランスでGⅡのコリダ賞(2100メートル)に勝った馬で、その娘テンプル・ストリート Temple Street が産んだラングズ・ラッシュ Langs Lash という牝馬が、去年ロイヤル・アスコットでクィーン・マリー・ステークスに勝っています。
ラングズ・ラッシュとエルーシヴ・ウェイブはお祖母さんが同じ、同い年の従姉妹の関係にあるわけですね。
さてこの牝系を更に遡ると、アメリカでそこそこ活躍している馬が出てきますが、クラシック云々という逸材はいないようです。
これを更に気が遠くなるほどに遡ると、彼のホエールボーン Whalebone の母に到ります。ホエールボーンは、それこそ現在のサラブレッドの90パーセント以上が属しているエクリプス系の祖。
ファミリー・テーブルが作成された時点で最もクラシックに強かった1号族ということになります。
エルーシヴ・ウェイブは1号族O(オー)。
日本との関係では、3代母イークォール・オナー Equal Honor の娘・ミサゴ・ウッド Mythago Wood (父 Beldale Flutter )という馬が日本に入っているはずですが、その後の足取りは掴めていません。
続いて父系。
エルーシヴ・ウェイブの父エルーシヴ・シティはフランスでモルニー賞に勝ち、イギリスに遠征したミドル・パーク・ステークスは3着。2002年のフランス・チャンピオン2歳に輝いたスピード馬です。
ニュージーランドで種牡馬になり、エルーシヴ・ウェイブは未だ2年目の産駒。評価は今後に掛かっているでしょう。
同じ2006年産馬の中に、ゴフス・ミリオンに勝って今年のクラシック戦線に乗っているソウル・シティー Soul City もいます。
エルーシヴ・シティの父はエルーシヴ・クォリティー Elusive Quality 。この馬はアメリカで走ったスプリンター/マイラーで、特にポーカー・ハンデ(GⅢ)で芝コース・1マイルの世界記録を樹立して注目されています。
種牡馬入りしたエルーシヴ・クォリティー、2002年の種付け料は1万ドルでしたが、翌年には3万ドル、その翌年は5万ドルと跳ね上がり、産駒スマートリー・ジョーンズ Smartly Jones が活躍した翌2005年には何と10万ドルが付けられています。
流石に経済不況の煽りで今年は7万5千ドルに落ち着いたようですが、エルーシヴ・クォリティー人気は留まるところを知りません。
代表産駒として、初産駒エルーシヴ・シティー、ケンタッキー・ダービーとプリークネスに勝ち、ベルモント2着であわや三冠のスマートリー・ジョーンズ(愛称“スマーティー”で親しまれましたね)、去年のヨーロッパ最強マイラーでブリーダーズカップ・クラシックを制覇したレイヴンズ・パス Raven’s Pass などなど。
因みに、エルーシヴ・クォリティーの半弟に当たるロッシーニ Rossini はフランスでロベール・パパン賞に勝ち、これからの活躍が期待されている新進種牡馬です。
この父系の直系がまだ日本で活躍馬を出していないのが不思議なほど。
以上、エルーシヴ・ウェイブの父系はスピード系。とは言いつつも2000メートルまでならクラシックでも活躍馬を輩出できる「クラス」(格)を備えている、と言えるでしょうか。
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