イギリスのライト・クラシックス
ということで、昨日のプロムスは気軽に楽しめる英国のクラシック音楽から軽いものを選んだコンサート。オケはどういう団体か判りませんが、日本のファンには小川典子が出演することで話題になっている、はずです。
もちろんストットとのデュオは日本でもお馴染みで、フィトキンのサーキットの演奏を思い出します。確か京都でも演奏され、個人的にスコアを取り寄せて貰った懐かしい思い出もありますね。
≪Prom 24≫
バントック/Pierrot of Minute
エルガー/ナーザリー組曲
アーノルド/2台ピアノのための協奏曲
~休憩~
ウォルトン/クラウン・インペリアル
コーツ・The Three Elizabeth
アーノルド/イギリス舞曲集第1集作品27
ゴードン・ラングフォード/「Say it with Music」メドレー
BBCコンサート管弦楽団
指揮/バリー・ワーズワース
小川典子、キャサリン・ストット(2台ピアノ)
聴いてみればどれも親しみ易く、楽しいものばかり。手元にスコアがあるのはエルガーとウォルトンだけという体たらくで、内容については想像の範囲を出ません。
この番組は二人の司会者による対談形式で進められていました。
最初のバントックは、現在進行形のバントック・ルネサンスを盛り上げる選曲。既にサッフォー風詩曲が取り上げられましたが、このオーケストラ曲は「土壇場のピエロ」と訳されているようです。
次のエルガーは、現エリザベス女王が未だ子供の頃、母君のエリザベスとエリザベス/マーガレット姉妹に捧げたもの。ヘフリッヒからエルガーの子供のための作品集第2集としてスコアが復刻されています。8つの小品から成る可愛らしい作品。
アーノルドは注目の2台ピアノ協奏曲ですが、4手ならぬ3手の作品。演奏前にストット/小川のインタヴューも放送されます。
曲は13分と短いものですが、堂々たる3楽章構成。特に第3楽章は3連音が闖入するノリの良いもので、終わるとアルバート・ホールが歓声に包まれます。
後半のウォルトンとコーツは共にエリザベス女王の戴冠式に用いられた音楽。エリック・コーツはクァルテットでヴィオラを弾いていた人で、作品は、エリザベスⅠ世とⅡ世に、クィーン・マザーを加えた「3人のエリザベス」という意味でしょうか。
アーノルドは舞曲集をいくつも書いていて、アイリッシュ・ダンス、コーニッシュ・ダンス等々。イングリッシュ・ダンスは2組あって、この日演奏されたのは第1集。
私はシャンドス盤を良く聴いていて、第1集も如何にもアーノルドらしい浮き立つ様な作品。
最後のラングフォードという人は良く知りませんが、映画かテレビ・ドラマの音楽のよう。「音楽で伝えて」とでもいうシリーズと思われます。
7分ほどのメドレーですが、途中で聴いたことのあるメロディーに出くわしてビックリしました。コマーシャルで使われていたのでしょうか。Say It With You を含め、情報をお持ちの方は是非ご教示を。
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