フェスタ4日目・東京都響
演奏会ネタというより、演奏会寝た、という感じですけど、まぁいいや。あんまりいいことは書けませんので悪しからず。
今年のフェスタ、最初の週末です。私も会社から直行ではなく、家からゆるゆると出かけます。30分あれば十分ですから。
今日は東京都響の出番、指揮は宮本文昭氏。オーボイストでしたがオーボエはスッパリと縁を切って、指揮者、指導者、プロデューサーなどマルチ・ミュジシャンとして船出するとのことです。
迎えるソリストはピアノの児玉桃さん。えーと、妹さんでしたっけ。
曲目は3曲、モーツァルトの歌劇「魔笛」序曲に続いて同じモーツァルトのイ長調協奏曲、K488ですね。
最後はラヴェルのボレロ。従ってこのコンサートに休憩はありません。ハーフ・コンサートとでも言うのでしょうか。
実は、これも公開リハーサルがあったのです。昼の12時から。しかしどうにも乗り気になれず、本番だけ聴くことにしました。読む人が見ればその気持ちは判ると思いますけど・・・。
今年のミューザサマーフェストでは、一般的にはこれが2番人気だったようです。実際、随分入っていました。私の本命・読売日響の3倍くらい。
期待の大拍手に迎えられて宮本氏登場。
そうそう、その前に。東京都響は最近充実著しいですね。その立役者の一人が首席オーボエ・広田智之氏であることは大方が認めるところでしょう。ですから私の密かな楽しみは、宮本×広田や如何に、でありました。
残念ながらこれ、空振り。最近の人は髪を染めたり眼鏡に凝ったりして「変装」が上手いですから自信はありませんが、今日のオーボエ・トップはどう見ても広田氏じゃありません。ガッカリ。
モトイ。宮本マエストロ、どうも服装といい立ち居振る舞いといい、指揮者のそれではないですね。言葉は悪いんですが、カリスマ美容師が徘徊しているみたい。序曲から始めた指揮振りも、小澤征爾氏をコピーしたような感じ。
オーケストラは良い音を出しています。プロ集団ですからね、これくらいのことではビクともしません。
続いてピアノ協奏曲。桃さん相変わらずの無表情ですが、音楽はキレイですね。というか、美しく聴かせようという意識が強すぎるのでしょうか、音楽に「活き」がないんです。完全な癒し系モーツァルト。私の最も苦手とするタイプです。
集中して聴こうとしても、ついついあらぬことを考えてしまう。その内グッスリ寝込んでしまったようです。
帰りに夕食用の豆腐を買わねば、と家内と話していたのも手伝って、桃さんのピアノは豆腐のようだ、と思い当たりましたね。そのココロは、聞いてくださるな。
最後のボレロ、見事に決まって客席は大拍手。但し、掛け声なし。プロ集団ですもの、これ位のボレロを聴かせてくれて当然でしょう。
宮本氏、“いや、素晴らしかったのはオーケストラの皆さんです”と言わんばかりにオケをたてていましたが、その通りでした。
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