キング・ジョージ

映像を待っているのですが、まだ出てきません。待ち切れずに書いてしまいましょう。

昨日、アスコット競馬場で行われたキング・ジョージ6世・クィーン・エリザベス・ステークス。この長ったらしい名前のレースは、少し短くなったほうで、去年までは「ダイヤモンド」というタイトルも入っていました。30年以上スポンサーを続けてきたデ・ビアスが降りてしまったため、今年はダイヤモンドは出ません。

この3歳と古馬が1マイル半で対決する大レース、イギリスの競馬としては歴史が浅いんです。創設は1951年、丁度英国祭に当たっていたので、「キングジョージ6世クィーンエリザベス・フェスティヴァル・オブ・ブリテン・ステークス」として行われました。デューク・オブ・ノーフォークとジョン・クロッカー・バルティール卿の発案ですね。
反対意見も多く、ローズベリー卿は“射幸心を煽るような大袈裟なものはダメ”とスピーチしたほどです。
それでも第1回から英国最大の呼び物レースとして定着し、数々の名レースを生んできました。

今年は盛り上がりに欠けましたね。期待されていた3歳世代の代表格オーソライズドが結局は回避、3歳は1頭も出てきませんでした。
古馬も層が決して厚いとは言えず、押し出されるように1番人気に支持されたのがディラン・トーマス。オブライエン厩舎のエースですね。
シーズン最初のGⅠ、ロンシャンのガネー賞を楽勝したあと思わぬ連敗。やや評価を落としていました。

結局レースは7頭立て、終わってみればディラン・トーマスの圧勝でした。4馬身と報道されていますね。2着はユームザイン Youmzain (何と読むんでしょう)。勝ってみれば去年のアイルランド・ダービー馬。古馬の代表格の座を奪い返しました。
オブライエン師にとっては2001年のガリレオに次ぐ2勝目。もちろん凱旋門賞に行きますね。オッズは5対1に上昇し、オーソライズドの7対2を追っています。

結局、ヨーロッパのクラシック距離に於ける頂点対決、3歳が強いか古馬が上かは、凱旋門までお預けとなったようです。

 

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