アンビリーバブルにお返し

木曜日は雨のために芝のG戦がポリトラック・コースに変更されたキーンランド競馬場、昨日は曇りがちながら天候も回復し、無事に予定された芝コースのG戦が行われました。ヴァレー・ヴュー・ステークス Valley View S (芝GⅢ、3歳牝、8.5ハロン)。
去年は分割になった一戦、その件に関しては当日記でもやや詳しく紹介しましたので、そちらもご覧ください。firm の馬場、今年もオーバーフローの14頭が登録していましたが、2頭が取り消したため出走枠一杯の12頭立てで行われました。9対5の1番人気に支持されたのは、去年(2歳時)のBCジュヴェナイル・フィリーズ・ターフで3着、ここジャスミン・ステークス(芝GⅢ)でも3着しているサマー・オブ・ファン Summer of Fun 。今年もサラトガで芝の一般ステークス(オーンティー・メイム・ステークス)に勝っての参戦です。
レースはストーミー・エル Stormie Elle の逃げ、後方8番手に付けたサマー・オブ・ファンも堅実に伸びましたが、これを上回ったのが本命馬をマークするようにその直後に待機していた3番人気(5対1)のオーヴァーハード Overheard 。直線で外に出すと鮮やかに伸び、4番手先行した2番人気(9対2)のネリー・キャッシュマン Nellie Cashman に1馬身差を付けて快勝。更に1馬身4分の3差でサマー・オブ・ファンが3着に入りました。
マルコム・ピアース厩舎、エウリコ・ローザ・ダ・シルヴァ騎乗のオーヴァーハードは、カナダから遠征してきた馬。このレースのスポンサーでもあるピン・オーク・スタッドが生産し、且つオーナーともなっており、陣営にはその意味でプレッシャーもあったようです。夏にカナダのウッドバイン競馬場で一般ステークスに勝ち、前走は同じウッドバインのポリトラック・コースで行われた一般ステークスで2着、これがG戦初勝利となりました。4月にもここキーンランド競馬場に遠征、アパラチアン・ステークス(芝GⅢ)に出走しましたが、その時はアンビリーヴァブル・ドリーム Unbelievable Dream の「信じられない」末脚に屈して2着に終わっています。今回もアンビリーヴァブル・ドリームが出走(9対1、5番人気)していましたが、最後方から伸びるも5着まで。勝馬が見事に雪辱を果たす結果になりました。

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