オークローンの競馬フェスティヴァル
アメリカ南部、アーカンソー州のオークローン・パーク競馬場は今週末で閉幕します。毎年最終週はアーカンソー・ダービーを頂点とする南部競馬祭として開催、その第1日が10日の木曜日に行われました。
初日のG戦はカウント・フリート・スプリント・ハンデキャップ Count Fleet Sprint H (GⅢ、4歳上、6ハロン)。fast の馬場に6頭が登録していましたが、出走すれば勝利間違いなしと思われていたBCスプリント覇者シークレット・サークル Secret Circle が遠征に伴うトラブルから取り消し、中心馬不在のメンバーになってしまいました。そんな中で3対5の1番人気に支持されたのは、前走ダンカン・ケナー・ステークス(リステッド)を含めて4連勝中のハイタイ Heitai (兵隊と読みたくなるスペルですが、実況ではハイタイと発音していました)。
レースは本命ハイタイが先手を取っての逃げ、これに2番人気(5対2)のアルスヴィッド Alsvid が絡んで速い流れに。直線で前を捉えたアルスヴィッドが粘り込みを図りましたが、前半離れた4番手に付けていた伏兵(7対1、4番人気)レモン・ドロップ・ドリーム Lemon Drop Dream が渋太い伸びで猛追、ゴール直前でアルスヴィッドを首差捉えていました。1馬身4分の1差で3番人気(5対1)のアプリヘンダー Apprehender が3着に入り、脚を失くしたハイタイは5着「敗退」。
勝馬を管理するスティーヴン・アスムッセン師はこのレース、去年のフスティン・フィリップ Justin Phillip に続き連覇。リカルド・サンタナが騎乗していました。レモン・ドロップ・ドリームは、フェア・グラウンズで3連勝したあと前走ステークス・デビューとなったダンカン・ケナーでハイタイの3着。今回のG戦デビューでハイタイに雪辱を果たした形です。これで10戦4勝、スプリント部門でシークレット・サークルに挑む1頭になるか。同馬の2代母はデル・マー・オークス、メイトリアーク・ステークス3勝の女傑フロウレスリー Flawlessly 。名前の通り同馬の父はベルモント勝馬レモン・ドロップ・キッド Lemon Drop Kid だけに、単なる短距離血統とは思えませんが。
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