2014ヨーロッパ競馬平場シーズンの幕開け

今年も春がやって来ました。厳しかった冬も漸く終わりを告げ、シーズン制で行われるヨーロッパ競馬も愈々新たな年をスタートさせました。
皮切りは、今年もフランスのサン=クルー競馬場から。恒例のエクスバリー賞 Prix Exbury (GⅢ、4歳上、2000メートル)が3月15日に行われました。

馬場はこの時期、未だ soft という柔らかいコースに10頭が出走してきました。メンバー中2頭だけがカーニュ=シュル=メール競馬場の冬競馬を使ってきた馬で、残り8頭はもちろんこれがシーズン・デビュー、去年の実績を基にして人気も決まってきます。
9対5の1番人気に支持されたのは、GⅡ勝ちのペナルティーを背負った5歳のノース・キング Norse King 。昨秋コンセイユ・ド・パリ賞(GⅡ)を締めに3連勝でシーズンを終えていた馬ですね。

レースはペリエ騎乗、去年のパリ大賞典(GⅠ)で4着した実績のあるシンギング Singing がハナに立ち、例によってスローペースに落とします。本命ノース・キングは中団待機で末脚に掛ける作戦。
残り100ヤード、するすると前との差を詰めたノース・キングが外から先頭。追われて左に寄れる場面もありましたが脚色鋭く突き抜け、逃げ粘るシンギングに1馬身4分の3差を付け見事にシーズン・デビューを飾りました。去年から数えて4連勝。
短首差の3着には最後方からローズ・ヴィスタ Rose Vista が追い込み、パリ大賞典5着馬オ・ルヴォアール Au Revoir が4着。

ノース・キングは、女性調教師ミリアン・ボラック=バデル師が管理し、息子のアレクシス・バデル騎乗。このコンビに付いては去年のコンセイユ・ド・パリ賞レポート(10月21日の日記)で詳しく紹介しました。そちらをご覧ください。
去年の3連勝は2400~2800メートルの距離で達成したものでしたが、バデル師はより短い2000メートルを中心に使いたい由で、今回もそれを見据えての参戦。次走はダルクール賞になるでしょう。

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