クレイヴァン開催初日

昨日と今日、ニューマーケット競馬場でクレイヴァン開催が行われます。愈々本格的なクラシック・シーズンが始まった印象。例年はクレイヴァン開催に続いてニューバリー競馬場のトライアルが行われますが、今年は日程の関係からニューマーケットの方が後の開催になりました。

初日のG戦は、1000ギニーのトライアルとなるネル・グィン・ステークス Nell Gwyn S (GⅢ、3歳牝、7ハロン)。本番と同じコースで行われますが、ここからクラシックを制したのは2006年のスペシオザ Speciosa 以来出ていません。馬場は good 、所により good to firm 。15頭が出走し、去年秋のマルセル・ブーサック賞(GⅠ)に遠征して7着だったサンディーヴァ Sandiva が7対2で1番人気。ほとんどの馬がシーズン初戦、無敗の馬が3頭出走していました。
レースはクィーン・カトリーヌ Queen Catrine の逃げで始まりましたが、残り1ハロンで先頭に立ったサンディーヴァが追い込む2番人気(5対1)の無敗馬ユーロ・チャーリン Euro Charline を半馬身抑えて優勝。短頭差3着にも3番人気(6対1)のマジェイダ Majeyda が入って順当な結果に収まっています。

サンディーヴァは、シェイク・ジョアーン氏が代表を務めるアル・シャカブ・レーシングの持ち馬で、ランフランコ・デットーリ騎手が今年からこのチームの主戦騎手に選ばれました。もちろん今回もデットーリ騎乗。同チームはイギリスとフランスで多くの馬を委託しており、デットーリは好きな馬を選べるようですね。サンディーヴァは英国でリチャード・ファヘイ師が管理し、去年夏のドーヴィルに遠征してカルヴァドス賞(GⅢ)を制しています。
デットーリ騎手は去年10月に足首を骨折して休養を余儀なくされていましたが、ニューマーケットではトレードマークのフライング・ディスマウントを披露、足首の完治をアピールしていました。久し振りにフル・シーズンで活躍が期待されるデットーリに注目しましょう。
これでサンディーヴァは6戦4勝、1000ギニーには16対1のオッズが出されました。ところでサンディーヴァはフットステップスインザサンド Footstepsinthesand 産駒。フットステップスインザサンドの娘がネル・グィンに勝ったのは、ベアフット・レディー Barefoot Lady に次いでサンディーヴァが2頭目。ベアフット・レディーは1000ギニーでは5着でしたが、サンディーヴァはどうでしょうか。

また2着したユーロ・チャーリンは、ウルヴァーハンプトン競馬場で去年と今年に夫々1勝。1000ギニーには追加登録が必要ですが、アイルランドのギニーには登録があり、ニューマーケットは様子を見ながらということになりそうです。

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