不良馬場のサン=クルー
昨日の金曜日、サン=クルー競馬場でコリダ賞 Prix Corrida (GⅡ、4歳上牝、2100メートル)が行われました。馬場は雨に祟られて very soft 、これが結果を左右したとも言えそうです。
10頭立て、14対5の1番人気に支持されたのは、G勝ちのペナルティーを背負いながらも前走アレ・フランス賞(GⅢ)を制しているロマンティカ Romantica 。ファーブル/グィヨンのコンビにジャドモント・ファームの勝負服とあれば、人気になって当然でしょう。
例によってスローな流れでハーレム・レディー Harlem Lady が逃げ、直線へ。馬場が悪いこともあって、スタンドから遠い側を選んだ3頭をパゲーラ Pagera が率い、スタンド側のコースが良いと見たグループはハーレム・レディーが先頭で勝負所を迎えます。
しかし二つのグループを割って伸びたのは、後方を進んだ5番人気(103対10)のグレース・レディー Grace Lady 。これも並んで最後方に待機していたフェイト Fate に3馬身半差を付ける快勝です。本命のロマンティカも中団から脚を伸ばして優勝争いに加わりましたが、最後は短首差で2着馬に交わされての3着。スタートで大きく寄れ、それでも失地を回復して5着に食い込んだ凱旋門賞5着うまイエロー・アンド・グリーン Yellow And Green (3対1、2番人気)は休み明けを克服して復調の兆しか。
勝ったグレース・レディーを管理するのは、恐らく当ブログ初登場のタチアーナ・プイト?。スペルは Puitg で何と読むか定かではありませんが、ファースト・ネームから想像してロシア系でしょうか。また頭に「マドモワゼル」が付くので、独身女性かとも思われます。いずれ調べてみることにしましょう。
騎乗したジェラール・モッセは、本拠地にしている香港から一時帰国しての凱旋です。前走アレ・フランス賞がG戦初挑戦で、その時は9着と大敗していた馬。本命馬が重馬場を不得手にしているだけに、あるいは馬場に恵まれた勝利かも知れません。
陣営のコメントでは、距離は2000メートルが限界で、本来は1600メートルが守備範囲とのこと。次走以降はもっと短い距離に使っていく由。
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