改名に次ぐ改名
プリークネス・ステークスの翌日、アメリカ競馬のG戦はサンタ・アニタ競馬場のアドレーション・ステークス Adoration S (GⅡ、3歳上牝、8.5ハロン)一鞍だけでした。
ハリウッド時代、1952年にミレディー・ハンデとして創設され、一時期はGⅠだった牝馬の古馬戦。一昨年マージョリー・L・イヴレット・ハンデと改名されましたが、ハリウッド閉鎖に伴い今年からサンタ・アニタに移設、レース名も新たにスタートを切った一戦。格付けも今回からGⅢに格下げとなりました。
過去にはエイ・グリーム A Gleam 、バヤコア Bayakoa 、アゼーリ Azeri 、ゼニヤッタ Zenyatta などの名立たる名牝が連覇したこともある伝統を持ちます。今年は fast の馬場に1頭が取り消して9頭立て。前々走サンタ・マルガリータ・ステークス(GⅠ)を制したレット・フェイス・アライズ Let Faith Arise が1対2の断然1番人気に支持されています。
レースは5番人気(17対1)のヤヒルワ Yahilwa が逃げ、上記ゼニヤッタの半妹イブルイサンテ Eblouissante が2番手追走、レット・フェイス・アライズは3番手で機を窺います。ここでは荷が重いイブルイサンテがズルズルと下がり、直線では替って2番手に上がったレット・フェイス・アライズとヤヒルワの一騎打ち。最後は外から並び掛けた本命馬が逃げ馬を首差捉えて人気に応えました。3着は8馬身4分の3の大差が付いて最低人気(99対1)アイリッシュ・プレゼンス Irish Presence の順。
ジェリー・ホーレンドルファー厩舎、コーリー・ナカタニ騎乗のレット・フェイス・アライズは、今年サンタ・マリア、ラ・キャニャーダと2戦連続してGⅡで2着。そのあとサンタ・マルガリータで念願のGⅠに勝ち、前走アップル・ブロッソム・ステークス(GⅠ)では4着に敗れていました。ここはGⅢということもあって124ポンドと最も重い負担重量を背負いましたが、5ポンド軽い馬を競り落として名牝の仲間入りを果たしています。
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