アイルランドの新たなGⅢ

日曜日はイタリアでダービー、ドイツでも2000ギニーとクラシック・レースが行われましたが、当欄ではイタリア・ドイツまでは扱いません。我が守備範囲であるアイルランドのG戦一鞍を紹介しておきましょう。

昨日ナヴァン競馬場 Navan で行われたのは、ヴィンテージ・クロップ・ステークス Vintage Crop S (GⅢ、4歳上、1マイル6ハロン)。聴き慣れないレース名ですが、去年まではリステッド戦に格付けされていたもので、今年から新たにGⅢに昇格されたのです。過去にイェーツ Yeats とフェイム・アンド・グローリー Fame and Glory が2連覇しており、去年の勝馬ヴォルーズ・ド・クール Voleuse de Coeurs はその後アイルランド・セントレジャーを制していますから、勝馬リストは錚々たる名前が並びます。
創設は確か2003年と新しく、通算では今年が12回目、G戦としては第1回となります。レース名はアイルランドを代表するステイヤーに因んだもので、1987年生まれ、ウェルド師が調教してアイルランド・セントレジャーを2回、豪州に遠征してメルボルン・カップを勝った馬。比較的若い世代の競馬ファンでも名前は聞いたことがあるでしょう。
ナヴァンという競馬場も余り耳にしませんが、アイルランド西部に位置し、歴史的遺産に囲まれた街だそうです。4月にはバリーサックス・ステークス(GⅢ)も行われましたが、直線が長い上り坂になっていて、相当にタフな馬でないと力を発揮できないコースでしょう。

ということで記念すべき第1回は、good の馬場に1頭が取り消して6頭立て。エイダン・オブライエン師が息子ジョセフ・オブライエンと組んで出走させてきたリーディング・ライト Leading Light がイーヴンの1番人気。去年英国セントレジャーに勝ち、やや強行軍で凱旋門賞に挑戦したものの12着に敗れたあの馬です。今回は凱旋門以来となる休養明けで、今シーズンも長距離戦での活躍を期待したいところ。

レースは、一昨年の愛セントレジャー馬で3番人気(7対1)ロイヤル・ダイヤモンド Royal Diamond がやや後続を離しての逃げ。これを2番人気(2対1)でウェルド厩舎の上がり馬ペール・ミモザ Pale Mimosa が追走、リーディング・ライトは3番手に控えるゆったりした流れ。
直線に入るとロイヤル・ダイヤモンドがスタンドから遠い側のラチ沿いに進路を取る中、リーディング・ライトは馬場の中央からジリジリと脚を伸ばし、最後はエンジンが掛かるとロイヤル・ダイヤモンドに3馬身差を付けて復帰戦を飾りました。半馬身差でペール・ミモザが3着。

リーディング・ライトは、これがG戦4勝目。去年のガリニュール・ステークス、ロイヤル・アスコットのクィーンズ・ヴァーズとGⅢに2勝しています。今年のアスコットは、もちろんGⅠのゴールド・カップが目標。オッズは2対1が出され、かなり確率の高い本命になると思われます。

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