今年も波乱のラ・カニャーダ

前日ストラブ三冠シリーズが終わったことを紹介しましたが、同シリーズの牝馬版に相当するカニャーダ・シリーズは一足早く2012年を以て終了していました。その辺りの推移は去年のカニャーダ・レポートで紹介しましたから、ここでは繰り返しません。

昨日は、サンタ・アニタ競馬場で去年から装いを新たにしたブレア/カニャーダ・ダブルの第2戦となるラ・カニャーダ・ステークス La Canada S (GⅡ、4歳牝、8.5ハロン)が行われました。去年の年末に行われたラ・ブレアの勝馬エア・キティー Heir Kitty は出走してきませんでしたので、最初からダブルの可能性はありません。fast の馬場に7頭立て。ラ・ブレアより参考になったのが、12月初旬にハリウッド・パークで行われたバヤコア・ステークス(GⅡ)。1番人気のフィフティーシェイズオブヘイ Fiftyshadesofhay がスタートを失敗し、追い込んだもののブロークン・ソード Broken Sword の逃げを捉えられなかったことは当該レースのレポートで紹介した通り。今回は両馬の再対決とあり、2頭が6対5の1番人気を分け合っていました。
今回もフィフティーシェイズオブヘイは、隣枠のブロークン・ソードに寄られてスタートから後方に置かれる展開。ブロークン・ソードは又しても先手を取ってライヴァルを大きく引き離します。しかし2番手に付けていたライヴァルと同じ厩舎(ボブ・バファート)のオンダイン Ondine に競り掛けられて苦しい流れ。直線でオンダインが逃げ馬を交わして逃げ込みを図りましたが、後続馬3頭が差を詰め、フィフティーシェイズオブヘイより更に6馬身以上、先頭からは17馬身も離されていた5番人気(16対1)のスペルバウンド Spellbound が最後方から大外を通って一気の差し脚を決める逆転劇です。4頭が並んだゴール前、首差2着に4番人気(14対1)レット・フェイス・アライズ Let Faith Arise が食い込み、更に首差でオンダインの順。フィフティーシェイズオブヘイも追い込みましたが、3着馬に半馬身及ばず4着、ブロークン・ソードは5着に沈む波乱でした。
リチャード・マンデラ厩舎、ヴィクター・エスピノザ騎乗のスペルバウンドは、ステークス初勝利。サンタ・アニタで未勝利戦とアローワンス戦に勝ち、サンタ・アニタ・オークス(GⅠ)が4着。そのあと8か月の休養を経、前走バヤコアは人気2頭の6着に敗退し、人気の無かった存在です。マンデラ師にとってはラ・カニャーダ初勝利で、前夜はフロリダでエクリプス・アウォードのセレモニーに参加していたばかりでした。
その年度代表馬には2年連続でワイズ・ダン Wise Dan が選出され、伝える記事はこちろから読むことが出来ます。

http://www.bloodhorse.com/horse-racing/articles/82926/horse-of-the-year-wise-dan-repeats-sweep

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