今月の楽譜情報

この所ご無沙汰だった楽譜のこと。
昨日、アカデミアに楽譜を引き取りにいってきました。このごろのユーロ高、というか円安でチト辛い所ですな。まぁ、いいや。

頼んでいたものがまとめて入荷したので結構な散財。内訳は、
先ずヘフリッヒの復刻楽譜から
?ノヴァークのスロヴァキア組曲 ?フランク・マルタンのピアノ協奏曲第2番 ?スタンフォードの第3交響曲「アイリッシュ」

あとは雑多に、?カーマスのヴォーカル・スコアでチャイコフスキーの歌劇「イオランタ」 ?珍しくスプラフォンからフィビッヒの「嵐」 ?セレニッシマから復刻されたドビュッシーの子供の領分をカプレがオーケストレーションしたもの。
以上、6点。

?スタンフォードの楽譜は初めて見ました。アイルランド民謡が3・4楽章に使われているのだけれど、3楽章のものは見てビックリ、ブラームス第4の第2楽章、ホルン主題と全く同じではないか。スタンフォードもホルン斉奏に吹かせているから、まるで同じ。ブラームスがアイルランド民謡だと知って使ったのか否かは不明とのこと。世の中に知らないことはたくさんあるもんです。

?はバドゥラ=スコダのために書いた作品。彼がコンセルトへボウで演奏した時の音源があるので購入したもの。
?は素敵な曲。ターリッヒ得意のレパートリー、早速聴いてみましたよ。

?は読響でロジェヴェンさんがやることになっています。全然知らないので、聴きどころ用に購入。ロシア語ばっかりで何が書いてあるのか全くワカラン。こりゃ難儀するゾォ~。

?は大好きなフィビヒのものだから。ヤナーチェクが有名になってしまったので忘れられているけれど、昔はチェコの音楽といえばスメタナ・ドヴォルザーク・フィビヒだった。それにスークを加えれば恐いもの無し、だぞ。
フィビヒを知らずしてチェコ音楽を語るなかれ、とでもしておきましょか。

?はデュラン版の復刻。どうせチャチイ製本だろうとタカを括っていたら、これは立派。指揮者の演奏用にも使えそうです。セレニッシマという出版社を侮ってはいけませんね。

ということが言いたかった訳ではなくて、アカデミア・ニュースにいろいろな情報が出ていました。

まずグリーグ。没後100年ということで記念出版でしょう。
一つは「グリーグ作品主題目録」。オスロのグリーグ協会が協力したもので、全作品の主題目録と作品に関する書誌学的情報満載。今夏出版予定で、今なら3万2千円ほど。9月以降は4万円になっちゃう、というんですがね、こんなもの買うのは教育機関だけでしょうが。素人には無縁。

もう一つは、ペータースから出る没後100年記念歌曲集。CDが付いていて、ノルウェー語・英語・ドイツ語の詳しい解説やら原語による歌詞の朗読なども入っている由。
でも全曲じゃない。それなら同じペータースから今でも出ている歌曲全集の方が良さそうだけど・・・。
いずれにしても本格的にグリーグを歌うプロフェッショナルには恰好の教材でしょう。4千円とお手頃。

私にも手が出せそうなのは、同じくアニヴァーサリーを迎えるエルガーの威風堂々行進曲第6番のフル・スコア。もちろんペインが補筆完成させたものだけれど、いよいよこれがブージーから発売されます。5740円。ヤッパリ高いなぁ。

去年のプロムスで世界初演されたんだけど、おぉぉぉ、明日の池袋で日本初演があるではないか。大友マエストロと東京交響楽団。
音になった、という意味の日本初演はキタラでレコーディングされた尾高/札響が先だろうけれど、ナマのコンサートでは明日が初演。当然、聴きますね。

いずれアカデミアに発注しなきゃいかん。

Pocket
LINEで送る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください