ブラームス、ブラームス
月曜日にプロムス登場したハンガリーのオケ、ブダペスト祝祭管、二日連続でのコンサートです。前日も演奏したブラームスから、今回は交響曲2曲のへヴィーな選曲でした。
ところでブラームスはここまで余り出てきませんでしたが、漸くシンフォニーが二つ。このあと9月に入るとクリーヴランド管が残り2つのシンフォニーを取り上げることになっており、今年のプロムスでブラームス交響曲全集が完成することになっているのですね。
8月26日 ≪Prom 53≫
ブラームス/交響曲第3番
~休憩~
ブラームス/交響曲第4番
ブダペスト祝祭管弦楽団
指揮/イヴァン・フィッシャー Ivan Fischer
前日の踊りプログラムとは一転、極めて真摯なブラームスが繰り広げられました。最近のスタイルである古楽風な痩せ細った音楽とは無縁。それでいて古風なメタボ風ブラームスでもありません。
プロムスでは楽章間に拍手が起きることが日常茶飯事ですが、この日はいつもとは聴衆の質が違うのでしょうか、あるいは全員が意識しているのでしょうか、フィッシャーは一つの楽章が終わる毎に十分な間を置きますが、楽章間の拍手は皆無でした。
それだけ聴き手も真剣ということか。それを受けて演奏も極めてレヴェルが高く、特に第4番のパッサカリアは独特の拘りがあり、個性的名演と言って良いでしょう。
この日もアンコールがありましたが、又しても意表を突くブラームスの無伴奏合唱曲から。「夕べのセレナード」というタイトルを持つ作品42-1で、楽器を伴わない混声六部合唱。
前日のドヴォルザークは女声二人でしたが、今回は男声も加わった6人。楽器だけではなく声楽も本格的というブダペストの楽員は何と言う連中なんでしょう。音楽家の団体としか言いようがありません。
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