格上げされたG戦

9月に入って最初のG戦は、4日にソールズベリー競馬場で行われたディック・プール・フィリーズ・ステークス Dick Poole Fillies’ S (GⅢ、2歳牝、6ハロン)でした。聞き慣れないレース名ですが、今年からGⅢに格上げされたもの。ソールズベリー競馬場で行われるG戦は8月中旬のソヴリン・ステークスのみでしたが、新たな看板が生まれたことになります。
レースそのものは1994年創設されており、今年が21回目。これまではリステッド戦の一つでした。

馬場は good 、1頭が取り消して13頭立て。3頭出しハノン厩舎の中からリチャード・ヒューズが選んだマーシュ・ホーク Marsh Hawk が11対8の1番人気。ニューマーケットで新馬戦を7馬身差で圧勝したばかりの期待馬です。
レースは7番人気(20対1)のエフローレサンス Efflorescence の逃げで始まり、先行したマーシュ・ホークが一旦先頭に立ちましたが、最後の1ハロンで追い詰めた2番人気(4対1)のニュー・プロヴィデンス New Providence が本命馬を短頭差で差し切りました。1馬身4分の1差で4番人気(9対1)のストロール・パトロール Stroll Patrol が3着。

ヒューゴー・パーマー厩舎、ジム・クロウリー騎乗のニュー・プロヴィデンスは、リングフィールドの新馬戦とドンカスターのナーザリーに連勝。その後ニューマーケットとヨーク(イボア開催の一般ステークス)の一般戦で夫々3・2着だった馬。ここまで5戦3勝で着外無しという堅実なタイプで、G戦初挑戦での初勝利です。
管理するパーマー師自身も、G戦は先週アクタバンタイ Aktabantay のソラリオ・ステークスに続き2勝目。これから更に活躍が見込まれる若い調教師です。同馬はチーヴリー・パーク・ステークスに登録はありませんが、オーナーは追加登録を希望しているとのこと。去年このレースに勝ったジョユーズ Joyeuse は、チーヴリー・ステークスは6着、翌年の1000ギニーは11着でした。GⅢに格上げされて最初の勝馬となったニュー・プロヴィデンスはどんな活躍を見せるでしょうか。

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