2歳馬最初のパターン・レース

週末のクラシック3連発が終わり、早くも次のシーズンに向けた若駒たちによる最初の重賞競走が行われました。6月7日の月曜日、アイルランドのナース競馬場で行われたフィリーズ・スプリント・ステークス(GⅢ、2歳牝、6ハロン)です。
日本の常識では2歳戦は夏のローカル競馬から始まりますが、ヨーロッパでは平場シーズンのスタートから2歳馬によるレースが行われています。
英愛仏のパターン・レースに格付けされている最初の2歳戦がこれ。ナース競馬場で行われる平場のパータン・レースは、5月のブルー・ウインド・ステークスと、このフィリーズ・スプリントだけです。
未だ歴史の浅いレースで、GⅢに格付けされたのが2006年。去年から「フィリーズ・スプリント」という名称で行われています。
今年は地元アイルランドの7頭にイギリスから挑戦の1頭を加えた8頭が出走してきましたが、6頭が勝馬でした。
このうちイギリスのジサーラ Geesala だけが2勝馬。2対1の1番人気に支持されたラードナファリガ Radhacnafarraige は、前走で同じコース、同じ距離に勝った馬で、3戦1勝という成績です。
先手を奪ったのはスピードのあるジサーラ、これをアナドルー Anadolu が追走する展開。先行2頭を3番手でマークした本命ラードナファリガが、外に回して抜け出す楽勝で期待に応えました。
2着はエメラルド・リング Emerald Ring が3馬身差で追い込み、更に2馬身半差3着にジュリエット・キャピュレット Juliet Capulet の順。
2・3着馬は共に未勝利馬で、小波乱という結果でしょう。
ラードナファリガはジム・ボルジャー厩舎の管理馬、勝利騎手は主戦のケヴィン・マニングです。
ボルジャー師、マニング騎手ともフィリーズ・スプリントは2008年にクシ・ゴーラ Cuis Ghaire で制しており、これが2勝目。
予定では、クシ・ゴーラが歩んだように、ロイヤル・アスコットのアルバニー・ステークスで連勝を目指す由。
ところで、ラードナファリガとは何とも読み難い馬名じゃありませんか。私も競馬に関心を持って随分長くなり、いろいろ難しい馬名に行き当たりましたが、この馬の読み方の難しさは横綱級だと思います。
「Radhacnafarraige」、一応レースの実況を聞いて「ラードナファリガ」としておきますが、馬名の意味については未だ判りません。どうも英語じゃなさそうですね。
オーナーは Grainne Seoige 夫人ということですが、この方の名前も何と読むのやら。暫く頭を悩ませそうです。

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