夏女の復活

今週末はアイルランド・オークスが行われますが、その二日前、7月16日にはレパーズタウン競馬場でメルド・ステークス Meld S (GⅢ、3歳上、1マイル1ハロン)が行われました。去年はカラー競馬場の1マイル2ハロンで行われましたが、今年は本来の条件に戻っての競馬となります。
馬場は good to firm 、6頭が出走し、デルモット・ウェルド厩舎の4歳牝馬カーラ・ビアンカ Carla Bianca が6対4の1番人気。このレースは本命馬が強いことでも知られ、2010年から2012年まで同じウェルド厩舎のフェイマス・ネイム Famous Name が3連覇した一戦。去年の夏に4連勝したカーラ・ビアンカ、そろそろ得意の季節を迎え、今期初勝利に期待が掛かります。

そのカーラ・ビアンカがスタートから主導権を奪うと、直線ではより良い馬場を探して外目を選びます。残り5頭も本命馬を目指して外を通る流れとなりましたが、カーラ・ビアンカがギアを入れ替えると更に一伸び、最後方から追い込む5番人気(7対1)のイレヴァル Elleval に4分の3馬身差を付けて人気に応えました。更に1馬身4分の1差で2番手を追走したジョイント2番人気(9対2)のブレンダン・ブラッカン Brendan Brackan が3着。
勝ったカーラ・ビアンカは、前記の様に去年の夏、6月から8月にかけてダンス・デザイン・ステークス(GⅢ)を含めて4連勝。今期初戦ゴウランのリステッド戦では3歳馬レガティッシモ Legatissimo の4着、前走ミュンスター・オークス(GⅢ)でも3歳馬ワーズ Words の2着に敗れていましたが、得意の夏競馬を迎えて復活した印象。今年も連勝で更に大きなタイトルを狙いたいところでしょう。
管理するウェルド師はこのレースに相性が良く、半世紀の歴史の中で最多勝となる9勝目。騎乗したパット・スマーレンも、上記フェイマス・ネイム3連覇も含めて7勝目、こちらも最多勝騎手の記録を更に伸ばしました。

 

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