ギルバートの第9
今年のプロムスもラスト・ナイトを残してこれが最終回。それに相応しくベートーヴェンの第9で締めとなりました。
第9に組み合わせる作品は何処も悩みの種の様ですが、数年前にゲヴァントハウス管が選択したのが新作以来。その結果が以下のプログラム。
9月12日 ≪Prom 75≫
チェルハ/ベートーヴェンの第9開始のためのパラフレーズ
ベートーヴェン/交響曲第9番
ライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
指揮/アラン・ギルバート Alan Gilbert
ソプラノ/クリスチーナ・ランドシャーマー Christina Landshamer
メゾ・ソプラノ/ゲルヒルド・ロンベルガー Gerhild Romberger
テノール/スティーヴ・ダヴィスリム Steve Davislim
バス/ディミトリ・ベルセロスキ Dmitry Belosselskiy
合唱/ライプチヒ歌劇場及びゲヴァントハウス合唱団、ロンドン・シンフォニー・コーラス
児童合唱/ライプチヒ・ゲヴァントハウス児童合唱団
チェルハはベルクのルル第3幕を完成したことで知られる作曲家。
http://www.friedrich-cerha.com/
当初この委嘱には否定的だったそうですが、次第にその誘惑に捉われた経緯がユニヴァーサル社のホームページで解説されています。何よりも45ページのスコアも全て閲覧可能なのが凄い所。
第9の第1楽章の核となる、4度下降の動機が中心になっていることが聴き取れるでしょう。
チェルハに続いて演奏されたメインのベートーヴェンは、ベーレンライター版ではないようですが、透明な、実に軽い軽い第9。スケルツォ楽章の繰り返しは前半も後半も全て実行していました。
第2楽章が終わり、暫くすると拍手があるので、ここでソロ歌手たちが登場したと思われます。
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