ロイヤル・アスコット初日

初日のパターンレース4本を見ました。

セント・ジェームス・パレスはエイダン・オブライエンの調教する馬が1-2-3着独占。エクサレント・アートが勝って、本命のコックニー・レベルは5着でした。
騎乗したペリエによると、コックニー・レベルは右回りは不向きとか。確かに映像を見ると、直線で右に膨れ、ペリエは左鞭で対応しています。差は僅かでしたが、よれたことが致命傷になっています。次はサセックスではなく、ドーヴィルのジャック・ル・マロワの可能性が高いですね。

もう一つのGⅠ、クイーン・アンは元イタリア馬のラモンティが接戦を制しています。これはデットーリ騎乗。本命のジョージ・ワシントンは4着ですが、勝った馬とは頭差ほどしかありません。久々が敗因でしょうが、ジョージ・ワシントンの評価を落とすような内容ではありません。次に期待しましょう。

ところでセント・ジェームス・パレスとクィーン・アンはどちらも1マイル(約1600メートル)ですが、前者がラウンド・コースなのに対し、後者は直線。絵で見られるので、その辺が確認できて素晴らしいことです。
ロイヤル・アスコットを開設したのは当時の女帝クイーン・アン。それを記念して女王の名を冠したレースが毎年初日に行われるのです。

その他キングズ・スタンド・ステークスはオーストラリアのミス・アンドレッティが勝っています。オージー馬もレヴェルが高い。
ヨーロッパでパターン競走システムがスタートしたとき、ロイヤル・アスコットでGⅠに指定されたのは長距離のゴールド・カップと短距離戦キングス・スタンドだけでした。
現在ではキングズ・スタンドはⅡに格下げされ、クイーン・アン、セント・ジェームス、コロネーションなどがⅠに格上げされています。この辺の歴史もキチンと纏めておかないといけません。

初日はもう一つ、2歳馬最初のパターン・レース、コヴェントリー・ステークスも行われ、ヘンリーザナヴィゲイター Henrythenavigator というやたらに長い名前の馬が勝っています。2戦2勝ですが、2歳はまだわかりません。

 

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