今年はリヨン
今年のフランス競馬も愈々最終段階に入ってきましたが、昨日は地方競馬では数少ないG戦の一つであるアンドレ・バボアン賞 Prix Andre Baboin (GⅢ、3歳上、2000メートル)が行われました。
ボルドー、リヨン、マルセイユの三つの競馬場が持ち回りで開催しているG戦、今年はリヨンのパリリー競馬場が舞台でした。1982年に創設され、最初の7サイクル(21年間)は上記の順に行われてきましたが、マルセイユは2003年の次に2012年まで開催されず、サイクルのリズムが狂っていました。一昨年マルセイユが復帰し、去年はボルドー、そして今年はリヨンと当初のサイクルが戻ってきたのでしょうか。
馬場は heavy 、6頭が出走し、去年のマルセイユ大賞典(リステッド戦)の勝馬ル・リング Le Ring が5対2の1番人気に支持されていました。
ル・リングはスタートからハナに立っての逃げ作戦。これに3番人気(17対5)のザンド Zand が絡み、最後方の内で待機していた4番人気(48対10)のダルタニャン・ダジュール Dartagnan d’Azur が差し脚を発揮し、ル・リングに4馬身差を付ける圧勝。4分の3馬身差で3番手を追走していた2番人気(14対5)のガガ・エー Gaga A が3着。
ワルデマール・ヘフター厩舎、ミケール・バルザロナが騎乗したダルタニャン・ダジュールは、前走シュトラスブールのリステッド戦は3着でしたが、その前にはロンシャンのリステッド戦に勝っていた5歳牡馬。
通算成績は19戦4勝の芦毛馬ですが、父スリックリー Slickly 、母もハイエスト・オナー Highest Honor 産駒とあって共に芦毛の血統。どちらの血を強く受け継いでいるのでしょうか。
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