復活したトランシルヴァニア

今月初めに書いたように、今年のキーンランド競馬場春開催に予定されていたトランシルヴァニア・ステークス Transylvania S (芝GⅢ、3歳、8.5ハロン)は悪天候のためキャンセルされ、漸く昨日、装いも新たに復活することになりました。

4月3日のレースでは13頭が登録していましたが、順延された結果、登録は7頭に減っていました。当初登録からは7頭が辞退し、新たに1頭が参戦を表明しての7頭立て。しかし馬場が今回も soft に軟化したため、更に2頭が取り消して結局は5頭立てという寂しいメンバーになっています。
オリジナルのメンバーでも主力になる筈だったBCジュヴェナイル・ターフ(芝GⅠ)の2着馬ラック・オブ・ザ・キッテン Luck of the Kitten がイーヴンの1番人気。これが3歳シーズンのデビューとなりますが、ここまで待ちに待っての実戦となりました。
そのラック・オブ・ザ・キッテンがスタートから先頭に立ち、5頭が縦一列に淡々と進みます。直線、2番手に付けていた3番人気(4対1)のサハーム Saham が外から本命馬に並び掛け、一旦は先頭。しかしラック・オブ・ザ・キッテンが渋太く差し返して競り落とした瞬間、前半3番手に付けていた2番人気(8対5)のナイト・プロウラー Night Prwler が外から一気に追い上げ、前の2頭を纏めて交わしての優勝、本命馬に首差を付けていました。半馬身差でサハームが3着。
チャド・ブラウン厩舎、ハヴィエル・カステラノ騎乗のナイト・プロウラーは、今年1月にガルフストリームでダニア・ビーチ・ステークス(芝GⅢ)でG戦初勝利、続くパーム・ビーチ・ステークス(芝GⅢ)では1番人気になりながら5着と敗退していました。今回の勝利でG戦は2勝目、通算では6戦3勝3着2回、掲示板に載らなかったのはパーム・ビーチだけということになります。

 

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