日曜日の芝G戦

8月23日のアメリカ競馬は、モンマスとデル・マーで芝のG戦が一鞍づつ。

先ずモンマス・パーク競馬場のクリフ・ハンガー・ステークス Cliff Hanger S (芝GⅢ、3歳上、9ハロン)は、firm の馬場に6頭立て。この競馬場は最終オッズが不明ですが、ここ3戦G戦での惜敗が続いてるミドルバーグ Middleburg がイーヴンの1番人気。
恐らく3番人気(3対1)だったインチケープ Inchcape が逃げ、1番枠発走のミドルバーグは終始インコースを通って3~4番手追走。直線、前で争う2頭の外に持ち出したミドルバーグ、2番手を進んだ14対1のスペシャル・エンヴォイ Special Envoy に首差、更に外から追い込む7対1のロクティー Lochte にも首差で接戦を制しました。
クリストファー・クレメント厩舎、ジョー・ブラーヴォ騎乗のミドルバーグは、3走前のフォート・マーシー・ステークス(芝GⅢ)で3着、前々走モンマス・カップ・ステークス(芝GⅡ)がハナ差の2着、そして前走アーリントン・ハンデ(芝GⅢ)でも2着と惜しいレースが続き、漸く念願のG戦初勝利を果たした5歳馬です。G戦挑戦前にはアローワンス戦に2連勝しており、通算成績は16戦5勝2着7回3着3回となりました。

そしてデル・マー競馬場ではデル・マー・マイル Del Mar Mile (芝GⅡ、3歳上、8ハロン)。11頭が登録していましたが、このレース3度目の制覇が話題だったオビアスリー Obviously が予定を変えたということで取り消し、10頭立てで行われました。本命馬不在となる中で3対2の1番人気に支持されたのは、前走シューメーカー・マイル(芝GⅠ)で5着だったものの、5月にサンタ・アニタでアメリカン・ステークス(芝GⅢ)に勝っているブラジル産馬のバル・ア・バリ Bal a Bali 。
レースは7番人気(19対1)のマーチマン Marchman が逃げ、バル・ア・バリは5番手追走。前半は後方3番手に控えていた3番人気(6対1)のアヴェンザーリ Avanzare が大外から2頭目を鋭く追い込むと、更に外を回った2番人気(5対2)のタルコ Talco の追走を半馬身抑える鮮やかな差し切り勝ち。更に1馬身差で、これも最後方から伸びた最低人気(41対1)のアルゼンチン産馬ディ・ジョルジオ Di Giorgio が3着に入り、バル・ア・バリは5着敗退。なお、4番人気(8対1)に支持されていたピュア・タクティクス Pure Tactics は向正面で故障を発症し、救急車で病院に搬送されたものの、診断の結果、安楽死処分となっています。
トーマス・プロクター厩舎、ゲーリー・スティーヴンス騎乗のアヴェンザーリは、去年の夏にダートコースのワシントン・パーク・ハンデ(GⅢ)、今年1月のアルカディア・ステークス(芝GⅡ)に続く三つ目のG戦勝ちとなる5歳せん馬。アルカディアのあと、咽喉の疾患を手術して7か月の休養明け、事前の調教でスティーヴンス騎手は同馬の回復を実感していたようでした。

 

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