GⅠへ、期待の2頭

昨日もフランスでGⅠです。明日からイギリスのチェスター競馬場の春開催が始まります(開催は昨日から、G戦は明日と明後日)から、今週のヨーロッパは毎日、何処かでパターン・レースが行われていることになります。レポーターとしてはそろそろ休みが欲しい所。

さて5月6日のロンシャン競馬場も馬場は very soft 、行われたのはデドーヴィル賞 Prix d’Hedouville (GⅢ、4歳上、2400メートル)。凱旋門賞まで繋がるフランスの2400メートル路線のスタートでもあります。
出走馬は、1頭が取り消して7頭。去年のフィナーレに残念凱旋門賞的な性格のコンセイユ・ド・パリ賞(GⅡ)を制したマナテー Manatee が、シーズン初戦を迎えて12対5の1番人気。

そのマナテーが、不良馬場は先に行ったもの勝ちとばかりに逃げましたが、やはり休み明けが響いたか残り2ハロンで交わされると、そのまま4着に敗退。替って後方3頭を形成していた馬の末脚勝負となり、残り1ハロンで突き抜けたのが3番人気(16対5)のメレアグロス Meleagros 、最後方から追い縋る2番人気(27対10)テレテクスト Teletext に2馬身半差を付けていました。半馬身差で5番人気(6対1)のカクテル・クィーン Cocktail Queen が3着。
勝ったメレアグロスは、去年のデドーヴィル賞2着馬で、今期は3月にサン=クルーのリステッド戦(ポルト・ド・マドリッド賞)でシーズン初戦を快勝しており、2連勝でG戦初制覇となる6歳牡馬。次走は、去年も挑戦して5着(7頭立て)だったサン=クルー大賞典でGⅠ初制覇を目指します。

GⅠ初制覇と言えば、メレアグロスを管理するアラン・クエティル調教師、騎乗したエイドリアン・フアシエ騎手にとっても大きな目標で、今年4月6日に行われたラ・フォース賞で本命エピキュリス Epicuris を破ったシルヴァーウェイヴ Silverwave も同コンビの3歳馬。こちらはその後の調教の動きも良く、今月末のフランス・ダービーに直行する由。3歳と古馬の二枚看板でGⅠを目指すことになります。

 

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