英国のGⅢ戦2題

昨日はイギリスでもG戦が2鞍行われました。本来ならこちらを優先してレポートするのが当ブログの開設以来の主方針すが、今回はアイルランドのクラシックを優先しました。
ということで英国のG戦は共にGⅢ、時間的に早かったニューキャッスル競馬場から行きましょう。good 、所により good to firm で行われたチップチェース・ステークス Chipchase S (GⅢ、3歳上、6ハロン)は、1頭が取り消して8頭立て。去年3歳馬としてこのレースを制したダンゼーノ Danzeno が2対1の1番人気。

5番人気(10対1)のザット・イズ・ザ・スピリット That Is the Spirit が逃げ、ダンゼーノは後方から。同じく後方に待機した6番人気(12対1)のアイオロス Aeolus の末脚が切れ、先行した3番人気(9対2)マトムー Mattmu の追い上げを半馬身抑えての逆転劇。ダンゼーノも良く追い上げましたが短頭差の3着で、2連覇は成らず。
勝ったアイオロスは、去年までエサ・マクマホン厩舎に所属していた4歳馬で、今期からエド・ウォーカー師の管理下に転じていました。ジョージ・ベイカー騎乗で、G戦は初勝利。2歳時には2勝、去年はヘイドック競馬場のリステッド戦に勝ち、昨シーズン最後の3戦は何れもG戦でしたが、全て着外でした。今期は前走ヘイドックのリステッド戦が初戦で、2戦目での勝利。今後は白紙だそうです。

続いてはニューマーケット競馬場のクライテリオン・ステークス Criterion S (GⅢ、3歳上、7ハロン)。こちらは散水しても good to firm と固い馬場で、2頭が取り消して8頭立て。前走ロッキンジ・ステークス(GⅠ)挑戦は10着だったものの、今期初戦のリステッド戦(アスコット競馬場)で2着している4歳のオール・ド・コンバット Hors De Combat が5対2の1番人気。
2番人気(9対2)のコード・レッド Code Red が逃げ、先行したオール・ド・コンバットが抜け出しましたが、3番手追走から残り1ハロンで先頭に立った4番人気(6対1)のマーカズ Markaz が良く粘り、本命馬を1馬身4分の3差抑えての優勝。更に4分の3馬身差で後方から追い込んだ5番人気(15対2)のリンカーン Lincoln が3着に入りました。

バリー・ヒルズ厩舎、デーン・オニール騎乗のマーカズは、これが2勝目、G戦は初勝利となる3歳馬。ほぼ1年前のアスコット以来の勝星となります。これが今期既に4戦目、前走は今年からG戦に格上げされたヘイドック競馬場のサンディー・レーン・ステークス(GⅡ)で4着でした。

 

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