シュニトケのCDを聴く
先週、HMVからCDが届いていたのを思い出しました。ネットショッピングで購入したもの、スッカリ忘れていました。いい加減なんだから、まったく。
で、とりあえずシュニトケの1枚を聴いてみました。収録されているのは、
?リチュアル
?夏の夜の夢、ではなくて
?パッサカリア
?ファウスト・カンタータ
です。
BIS盤で、演奏しているのはマルメ交響楽団、指揮は?~?がレイフ・セゲルスタム、?がジェイムス・デプレイスト。
二人とも日本にも少なからぬ関係がある指揮者ですね。
もちろん?を聴くのが目的で買ったのですが、最初から聴き始めました。
リチュアルというのは第2次世界大戦の犠牲者に捧げた曲で、何とも暗いですね。8分30秒。
続いてお目当ての夏の・・・。この感想は後で、
パッサカリアというのは、海で見る波から発想した作品です。19分9秒というやや長い曲ですが、曖昧模糊とした響きが次第に高まってクライマックスに達する。最後は静まっていくという単純な構成ですが、シュニトケでなければ書かない音楽ですね。
ここまで聴いてきたらドッと疲れました。カンタータは34分もあるので、ここでストップ。後はまた折を見て聴くことにします。
ところで「夏の夜の夢、ではなくて」。これは2月の読響定期で演奏されるのです。
出だし。ヴァイオリン(多分ソロ)とピアノ伴奏で、どこかで聴いたような3拍子のメヌエットが鳴ります。それをフルートとチェンバロ伴奏が受け継ぐ。暫くこのメヌエットが無垢な響きを続けていくのですが、次第に不協和な、耳を刺激するような響きが闖入してきます。
例えば金管のゲシュトップ奏法による不気味な音。
音楽も次第に楽器を加え、遂には行進曲が始まります。テーマは同じですが。
時折、最初の無垢なメヌエットが顔を覗かせたりするのですが、やがて8分過ぎの辺りでカタストロフが起こります。打楽器を総動員して轟音が轟くのですね。
その後は次第に音力を弱め、楽器のソロなどが回想風にメヌエット主題を点描し、最後はフルートの無垢な音で閉じられます。この間11分。
これを読響コミュの聴きどころに追加しようかなと思ったのですが、止めておきます。
何の予備知識もない状態で聴き、夫々が夫々の感想を持った方が良いでしょう。多様式主義というのですか、いかにもシュニトケという体臭のする音楽ですね。
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