アイルランドの短距離戦も3歳馬
昨日の日曜日もヨーロッパ競馬は続きます。7月5日はドイツ・ダービーが行われましたが、とてもドイツまでは手が回りませんので、いつもの様にアイルランドとフランスだけに限りましょう。
ということで、アイルランドのフェアリーハウス競馬場では3歳と古馬の混合短距離戦ブラウンスタウン・ステークス Brownstown S (GⅢ、3歳上牝、7ハロン)が行われました。短距離とマイル戦の中間に位置する距離で、7ハロンのG戦は余り多くはありません。
馬場は good to firm 、場所によっては散水を施しても firm だったようで、馬によっては固過ぎる状態でしょう。7頭が出走、5月のリングフィールドでチャートウェル・フィリーズ・ステークス(GⅢ)で穴を空け、前走グリーンランズ・ステークス(GⅡ)でも3着した5歳馬のマジェスティック・クイーン Majestic Queen がイーヴンの1番人気。その後の競りでゴドルフィンが購入し(82万5千ポンド)、オーナーが代わって最初のレースです。
3番人気(11対2)で1000ギニー8着だった3歳馬クイーン・ネファーティーティ Queen Nefertiti が逃げ、人気のマジェスティック・クイーンは3番手追走。直線で2番手に順位を上げた本命馬、逃げ馬に並び掛けましたが、前半後方2番手を進んだ2番人気(3対1)のアイニッペ Ainippe が鋭く追い込み、2着争いの2頭に1馬身半差を付ける快勝。結局2着はクイーン・ネファーティーティとマジェスティック・クイーン、2頭の女王の同着でした。
勝ったアイニッペも3歳馬で、この距離でも3歳の優位が証明された形。管理するゲール・ライオンズ師は、2010年にも3歳馬(ベルグ・バーン Berg Bahn)でこのレースを制していました。今回はコリン・キーン騎乗。前走は6月7日、カラーのバリオーガン・ステークス(GⅢ)に勝っており、今回はそのペナルティー3ポンドと、1ハロン伸びた距離を克服してのG戦2連勝。師は単なる短距離馬じゃないと評し、今後は1マイルのもっと上のクラスを目指すかもしれないと期待を滲ませています。
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