メゾン=ラフィット競馬場のGⅢ戦2鞍
一方のフランス、昨日はメゾン=ラフィット競馬場でGⅢ戦が2鞍行われました。馬場は good 。
先に行われたメッシドール賞 Prix Messidor (GⅢ、3歳上、1600メートル)は僅かに5頭立て。3歳上の条件ながら3歳馬は出走していません。前走ベルトラン・ド・ブレイユ賞(GⅢ)で3着の牝馬フォーフィラー Faufiler が4対5の1番人気。
レースは3番人気(41対10)のブックランナー Bookrunner が逃げ、フォーフィラーは3番手追走。2番手で先頭をマークしていた2番人気(3対1)のフラクショナル Fractional が逃げ馬を捉え、フォーフィラーも同時に追い上げましたが、フラクショナルが結局1馬身差で本命馬を抑えて優勝。同じく1馬身差でブックランナーが3着に粘り、前に行った3頭での決着となりました。
勝ったフラクショナルはアンドレ・ファーブル厩舎、ミケール・バルザロナ騎乗で、ゴドルフィン所有の6歳馬。去年のドラー賞(GⅡ)でシリュス・デ・ゼーグル Cirrus Des Aigles が降着したことにより勝利を掴んだ馬と言えば思い出す方も多いでしょう。今期はここまで3戦、ブービー・ブービー・最下位(前走ガネー賞)と不振続きで人気も落ちていましたが、GⅢなら、の復活劇です。
もう一鞍はリゾランジス賞 Prix Ris-Orangis (GⅢ、3歳上、1200メートル)。去年は6月末のドーヴィルで行われた短距離戦ですが、今年はこの開催に組まれました。8頭が出走し、9対5の1番人気は仏1000ギニー3着の3歳牝馬メキシカン・ゴールド Mexican Gold 。レヴェルの高い3歳クラシック入着馬とあって人気は当然でしょう。
同じ3歳で6番人気(119対10)のフィンスバリー・スクエア Finsbury Square が逃げ、メキシカン・ゴールドはスタンド側を先行。しかし今回ばかりは3歳勢は奮わず、勝ったのは中団の外から追い込んだ4番人気(44対5)のソン・セシオ Son Cesio という4歳馬。1馬身差2着も後方から追い込んだ3番人気(56対10)の4歳馬スードア Suedois で、更に1馬身差の3着も2番手を進んだ5番人気(107対10)の7歳馬ガマース Gammarth でした。メキシカン・ゴールドは5着敗退で、3歳馬の進撃は一休み。
アレックス・パンタル厩舎、ファブリース・ヴェロン騎乗のソン・セシオは、2歳時にシャンティーの6ハロン戦で初勝利。3歳時にもシャンティーで条件戦とリステッド戦に2勝し、今期も前走シャンティーのリステッド戦に勝っての2連勝。ここまでの4勝は全てがシャンティー競馬場と言う特異なタイプでしたが、今回シャンティー以外では初勝利でG戦も初制覇となりました。
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