プシケ賞のサプライズ

昨日はフランスのドーヴィル競馬場でもG戦が一鞍行われています。good の馬場で開催されたプシケ賞 Prix de Psyche (GⅢ、3歳牝、2000メートル)。
6頭が出走し、こちらは仏オークスで善戦した3頭が参戦、スター・オブ・セヴィル Star of Seville の2着したフィジオクラート Physiocrate が11対10の1番人気に支持されていました。12着に敗れたもののモホ・リシン Mojo Risin が2対1の2番人気、5着だったサント・アマランテ Sainte Amarante は26対5で3番人気。

レースはモホ・リシンがペースをスローに落しての逃げ、フィジオクラートは4番手から。残り1ハロン、2番手を追走していたサント・アマランテが前を捉えて勝負あったかに見えましたが、最後方に控えていた5番人気(19対1)の伏兵ブーレー Bourree が一気に追い込み、ゴール手前でサント・アマランテを半馬身差し切るサプライズ。2馬身差でこれも最後方から伸びた最低人気(29対1)のライト・ザ・スターズ Light The Stars が3着に飛び込み、モホ・リシン4着、フィジオクラートは5着敗退。
このレースがスタートする少し前にスター・オブ・セヴィルがナッソー・ステークスで7着に沈みましたが、フランスでもオークス組は全て敗退。クラシックのレヴェルに大きな疑問符が付けられる結果となってしまいました。

勝ったブーレーは、ドイツから遠征してきた馬で、アンドレアス・レーヴェ厩舎、エディー・ハードウィン Eddy Hardouin 騎乗。2歳時にヴィンターケーニギン賞(GⅢ)に勝っていた馬で、このレースはフランスならマルセル・ブーサック賞に、日本なら阪神ジュヴェナイルフィリーズに相当するレース。ドイツ1000ギニーでは今回3着に来たライト・ザ・スターズと4着同着でしたが、レーヴェ師によれば不利が無ければ勝っていた由。
実は前走のドイツGⅢでも5着でしたが、これもアンラッキーだったそうで、師は2000メートルのGⅠに勝てる実力馬という評価だそうです。秋にはオペラ賞(GⅠ)を目指して再度渡仏する計画だそうですから、その時が本当の見物になるでしょう。

 

Pocket
LINEで送る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください