オラモの北欧作品集
繰り返しになりますが、プロムス今年の特集はシベリウスとニールセンの生誕150年記念。前日もニールセンが纏めて紹介されましたが、昨日の金曜日は「北欧」に手を広げるプログラムが取り上げられました。
首席オラモ指揮のBBC交響楽団で、次のプログラム。
8月21日 ≪Prom 47≫
シベリウス/タピオラ
ヨン・レイフス Jon Leifs/オルガン協奏曲
~休憩~
アンダース・ヒルボルク Anders Hillborg/Beast Sampler (英国初演)
ベートーヴェン/交響曲第7番
BBC交響楽団
指揮/サカリ・オラモ
オルガン/スティーヴン・ファー Stephen Farr
最初は今年の人、シベリウス後期の傑作交響詩。日本でも今年はこの作品を聴く機会が増えています。
続くレイフス(1899-1968)はアイスランドの作曲家で、同国では音楽の父と呼ばれている人。そのプロフィールは英国のウィキペディアを見て下さい。↓
https://en.wikipedia.org/wiki/J%C3%B3n_Leifs
アルバートホールのオルガンをフルに鳴らす協奏曲は作品7。完成に時間を要した大作で、ティンパニと大太鼓が活躍します。レイフスの音楽はBISに多数の録音があり、この曲もNMLで聴けます。キストナーから出版?されているようですが、今回がプロムス初演。
終了後、ファーが拍手に応えて演奏したオルガン・ソロ曲は、作曲家も作品名も馴染の無いもの。英語のアナウンスで何とか聞き取れたのは、ヘルヴェルセン? あるいはヘルドレンセン? という人のミケランジェリのソネット78番というものでした。ネットで検索しても見つかりません、私の耳も検索術も未熟と言うことでしょうね。
後半の最初はスウェーデンの作曲家ヒルボルイ(1954-)の作品で、今回が英国初演の「ビースト・サンプラー」という曲。「野獣の見本」とでも訳すのでしょうか、確かに野獣の叫び? のような響きがしました。
BBCのアナウンサーは「アンダース・ヒルボルク」と発音していましたが、北欧ですから「ヒルボルイ」と読むのかも。ナクソスからもいろいろ配信されていて、NMLではアンデシュ・ヒルボリと表記されています。BISにオラモ、サロネン、ギルバートなどが指揮した管弦楽作品集があるので、知らないのは私だけかも。
出版社はペータースで、そのホームページに掲載されているプロフィールが便利。なおビースト・サンプラーは未だ貸譜の段階のようです。いずれスコアも出版されるでしょう。
http://www.editionpeters.com/composer/Hillborg-Anders
オラモの北欧ツアー、最後は出発地?のウィーンに戻ります。今時のベートーヴェン演奏の典型で、繰り返しを全て実行し、重厚さとは無縁の軽ぅ~いベートーヴェン。
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オルガンのアンコール曲名が判明しました。アイスランドの作曲家 Haflioi Hallgrimsson の「Oh night how sweet your darkest moment」というものだそうです。
作曲家名を何と表記するのかは判りませんが、英語ホームページを見つけました。このタイトルのオルガン曲がどれであるのかは未だ判りませんが、サイト内を丹念に見て行けば見つかるでしょう。
http://www.hallgrimsson.org.uk/
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